心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

鎌倉殿の13人 第6回「悪い知らせ」感想

素直に「悪い知らせ」を解釈すると、兄・宗時が暗殺されたことなんだけど……そんな単純な話なのか。というか、それだけではなく色んな角度から「悪い知らせ」が襲ってきそうである。

さて、平家勢力に追い込まれている頼朝と北条。
ここからどうなりますか。

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先週も書いたけど、ここで頼朝の首取れなかったのが本当に平家側の悪手である。
まあ梶原景時くんが何故か見逃すんですよね。これ有名なエピソードだけど、なんで見逃したんだろうか。本音では源氏に付きたかったのか。Wikipedia情報だと挙兵の時から既に頼朝に仕えていた説もあるみたいですね。
敵側に潜り込んでいたスパイだとすると、景時の暗躍がなかなかな感じなんだけど。

さて、甲斐源氏武田信義の元にたどり着いた時政と義時。
信義は「自分が源氏のトップになるなら協力するよ」。加えて「頼朝が持ってる法皇院宣を持ってきてくれたら、北条を武田家臣にしてあげるよ」と。
この辺短いシーンではあるけど、武田信義の調略が光る。

時政パパ、なんだかんだいってシンプルに本人の戦闘力高いのが良いっすね。なんか飄々としているのに、きっちり武士としてのスペック高いのカッコいいですね。
ここからそんな時政に語る、再婚した嫁さんと娘2人に場面が移るのもまたいい。なんか今回はサラッとしてるけど、それぞれの場面が小気味良くいい感じだなあ。

今更触れるけど山本耕史演じる三浦義村、歴史的に実際の行動し始めるのは幕府できる直前くらいからっぽい。
タイトルの「鎌倉殿の13人」が本格的に動き出してからが三浦の本番みたいですな。

……マジで八重さんサイコマンなんだよなあ。わざわざ政子のところに出向いて「頼朝は生きている、だって夢枕に出てきたからね」って伝えるのは、申し訳ないけど頭おかしいだろ……。
必要のない波風立てに来るのがサイコーにヤバい。
まあ本当の目的は千鶴丸に会うことだったようですが、んじゃ変な挑発しないでくれよ……。

頼朝の元に戻った義時だが、宗時は居らず。
ようやく頼朝を連れて海岸に戻った義時だが、三浦の船は襲われて既に逃げてしまっていた。
ちょっと今週の頼朝くんヘタレすぎて若干イラつくな、これ。オメー本気で挙兵しようって一回思った男かよ?
桶に汲んだ海水に法皇様の幻影見るという。ずっと法皇様はギャグパーツとして機能し続けるのかな?

無事に合流できたものの、その場に宗時の姿を見た人間はいない。
「悪い知らせ」その1、衣笠が陥落。
「もう頼朝がどうとかじゃねえ、坂東武者の意地があるから戦うぜ!」になっちゃってますね。当の頼朝がやる気ないからね、今。
義村も時政も頼朝との縁切りしようとしてる中、唯一裏切れねえと思ってるのが義時だけみたいになってるな。

「悪い知らせ」その2。
仁田さんの届け物により、宗時の死亡が確定した。
これしんどいな。亡骸にも会えない。これが戦というものですか。
北条の後継者は義時になった。
「三郎がやりかけていたことを、お前が引き継ぐんだよ」
この時政の言葉自体が、そのまま前回の「兄との約束」とリンクしているのはたまらんですね……。

「兄との約束」を引き継ぐために、心の折れた頼朝をなんとか立ち直らせようとする義時。というか立ち直らせないとダメな義時。
ぶっちゃけ頼朝くん、この期に及んで覚悟が決まってなかったのがさあ……。
なんか一回ぶん殴ったりして頼朝を立ち直らせるのかと思ったら、あっさり自分で立ち直ったな。

頼朝家臣、モチベーションはかなり高い。
ここで出てきた法皇様はお笑いじゃなくてテンション上がる出現だったな。


次回「敵か、あるいは」。
再起を狙う頼朝に、上総広常はどう動くのか。どう考えても一筋縄ではいかない感じは楽しみですね。