心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

麒麟がくる 第十六回「大きな国」感想

6月頭の放送分まで収録されているものの、そこから先はコロナの影響で休止になる気配が濃厚な今年の大河。
西郷どん」「いだてん」など数年全然好みに合わず見送っていた大河に、久しぶりに楽しく観ている作品が来たところでのこれは結構悲しい。

斎藤道三と義龍・龍興 (中世武士選書29)

斎藤道三と義龍・龍興 (中世武士選書29)

  • 作者:横山住雄
  • 発売日: 2015/09/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

落ち着いて撮影が再開したとして、放送スケジュールはどうするんだろうか。1週間に2話放送したりするのか。来年以降までずれ込んだら次の大河ドラマの日程も合わせてスライドするんだろうか。

今週に関しては……予告の限りでは斎藤道三の遺志を継ぐ流れになりそうな気配が。遺志ってほどでもないけど、良い国のための志は光秀に引き継がれ、信長に引き継がれる……的な。

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道三、キレた!!
よく考えたらこの時の情勢で内乱になりかけてるのマジで……って感じよな。

斎藤家の親子喧嘩を止まる鍵は帰蝶と踏んだ光秀は、尾張に向かう。
そして「義龍を追い詰めたの、帰蝶にも原因ないっすか?」と鋭いこと言い出しましたよ。
そんな帰蝶帰蝶で「お前助けを求めた弟追い返したじゃん」と言い返す。
交渉決裂です……。
そのあと織田信長と相談し、そのあと再び太夫さんに接触。いや〜……今年の大河、帰蝶さんアグレッシブすぎる。

太原雪斎はナレーションて他界しましたか。
徳川家康、デカくなりましたね。松平元信って出てたけど、そういやこの人も結構名前変わってるよね……単純な名前で言うと「松平元康」の語感が一番好きかも。

……やっぱり好き好きだとは思うが、せっかく東庵さんを軸に家康が出てきたり美濃の情勢の話になっている時に駒さんが絡んでくる必要性を感じないんだよね……。


義龍がやろうとしているのは、領地を入れ替えることをきっかけにした検地か。まあそう言えば聞こえはいいが……って感じ。義龍の本音は別にあることくらいは光秀にも分かるわな。
こういうことは実際にあったのかね?


道三挙兵。ついに始まってしまったか……。
叔父上も精神状態が落ち着きません。領地替え、今の人の引っ越しとかとまるでレベル違う話だもんな。無念だろう……。
「あの高政ごときに」っていう光安様の本音がカッケェ。ここまでひょろひょろしていた叔父上がここで初めて気持ちを吐き出した感じ、結構グッと来たぜ……。


帰蝶が伊呂波太夫を呼んだ理由は「道三の逃げ道を用意させること」だったか。その辺まで含めて帰蝶キレキレなんだよ。
「高政は人を欺き、自らを飾ろうとした」
「人の上に立つ者は、正直でなくてはならぬ」
「偽りを申す者は、必ず人を欺く。そして、人を欺く」
そうね。斎藤道三は自分に「正直」であった。それで嫌われても「正直」であった。めちゃくちゃ人を欺いてはいたが、この人は自分に正直であるために欺いていたわけで。
光秀も正直だし、信長もまた「正直」である。


ここで戦を選択するのもまた、道三の「正直」なのかもしれないな。
「美濃も尾張もない大きな国」。美濃一国で終わった斎藤道三の遺志は、明智光秀を通じて織田信長に受け継がれることが確定しました。マジで斎藤道三かっこいいなあ……。


まあ、叔父上は道三様の方に行きますよね。このタイミングで光安が「武士」になるのはアツいよ……。
さあ光秀どうする?道三にも義龍にも与しない宣言。一応第3のルート「信長の元へ行く」はあるんだけど……というか、ちょっと!自分で「どっちにも付かない」って言った直後に「敵は高政様だ!」ってすぐ言うんかい!