心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

櫻井翔が、というより日本の報道の問題な気が

報道番組「news zero」にて、キャスターの櫻井翔さんが戦争においてアメリカの軍艦を魚雷で沈めた当時の搭乗員の方に「殺してしまったという感覚は?」と質問して大炎上中だそうだ。
とりあえずこの件についてのShare News Japanのサイトのリンクを貼っときます。

ちょっとねえ……櫻井翔個人の問題として捉える場合、あまりに戦争に対して浅学というか想像力が足りてないというか。
根本的に平時とは異なるということを理解していないし、戦争で現場に立った人の多くは「敵を倒すこと」が目的ではなくて、それは自国を守るという目的のための一つの手段だったと思うんですよね。特に現地で戦っていた方々は、基本命令されてその通りに動いていたわけですから。
自分も30過ぎくらいの若造だし、当然戦争なんて幸い経験したことがないものの、今回のこの質問を平気で戦争経験した人にできる精神が本当に理解できない。

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ただねえ、これ「こういう質問する」っていう打ち合わせ、もっと言えば台本が用意されていたと思うんですよ流石に。なんとなくだけど、櫻井翔自身がこの質問提案した感じがしないんだよなあ。
そうなると本質的な問題はこのような質問が、実際に質問されるところまでブレーキかけなかった日本テレビに問題があると思う。台本がなかったとして、じゃあこの質問部分そのまま放送したところもおかしいし。
いつまで日本人に対して罪悪感を擦り込もうとし続けるんですかね?自虐史観はもういいよ。戦争の罪はどの国にも平等でしょう。
この質問を元日本軍兵士に聞くなら、他の国の兵士全てに聞かないといけないことになるよ。「敵国の兵士を〜」という質問。


今回この質問に答えてくれた方は、聞かれなくても自分がやったことに対する、答えの出ない問いは長い人生でずっと抱えてきたと思います。我々の想像の及ばないほど深く。
正直その程度のことを質問する側が汲み取れないのが問題かと。質問の真意は分からんけど、とりあえず聞き方としてあまりに無礼だし無神経だと思いました。
一番怖いのは、Twitterなどで見てると結構この質問を擁護している人がいることかな。ここまでセンシティブな場合、当然聞き方としては文言を選ぶべきで、個人的には当時の戦争の当事者に対して言っていい文言じゃないと思いますよ、今回の質問は。

過去に何度もここで書いてきたように「内容が正しくても言い方が間違っていたらそれは間違っている」と僕は思ってますから。

追記。
Twitterで「インタビュー全体の一部だけ切り抜いて……」と擁護している人もいたんだけど、今回の場合インタビュー全体を見たとしてもこれだけは聞いてはいけない質問、という感じなんだよね。
なんかこの質問をされた方自身の気持ちとか無視して「この質問は必要だった」みたいになってるの、なんかなあって。