心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

ゼークトの4分類が辛辣だが興味深い

先日ゼークトの4分類なるものを知りまして。
これはゼークトの組織論というやつで、ドイツの軍人であったハンス・フォン・ゼークトが言った(とされる)軍人の分類。人間の資質を4つに分類し、その2種類の組み合わせによってその人物の軍事的な適性が見えてくるというものです。

ゼークトは「利口」「愚鈍」「勤勉」「怠慢」の4つに分けたそうだけど、これは要するに「優秀かそうではないか」「やる気があるかそうではないか」の縦軸と横軸で表に出来そうなやつ。
で、それの組み合わせから導かれる適性がなかなか面白いわけです。

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優秀でやる気がある

このタイプの人間は参謀に向いているとされる。
参謀は高級指揮官の下についてそれを補佐、作戦や用兵の計画や指導を行う。

優秀でやる気もある人間は一見トップに立つのかと思いきやそうじゃない。適性としてはナンバーツーに当たるのが面白い点。
個人的には結構納得している部分が大きくて、それは自分がやる気というエネルギー自体に対して否定的だからですね。

優秀だがやる気がない

このタイプが高級指揮官、つまりリーダータイプ。
いざという時の神経の図太さを兼ね備えているから……だそうだけど、自分なりにこれを考える限りでは「やる気がない」が超重要。

端的にいうと「どうすればもっと楽できるか」を考えるわけですよ、このタイプ。優秀な頭脳で効率化したりする方法を考える。そして自分が楽したいから、優秀な頭脳で部下を効率的に動かす。
最終的にそれをした方が全部楽になるから。だからこそやる気のなさが大事なわけですな。

優秀ではなくやる気もない

およそ9割がこのタイプだそう。まあ一般兵士として命令されたことをそのままやると。
それで充分。言われた通りにちゃんとやってくれるの、地味だけどありがたいよね。

……さあ、残りの一つが問題で辛辣なのよ。

優秀ではないがやる気はある

このタイプは災いしかもたらさないから軍隊から追い出せとのこと。ひどいやつだと銃殺しろとか書いてたりもするみたい。
まあそうだよなあ。賢くないのにやる気だけはあるから、勝手に変なことして無駄に状況悪化させたりするのは実はこのタイプです。だったら何もしないでくれよってなるやつ。


はっきりいうと「やる気のあるバカ」が一番邪魔っていうのが悲惨ですね。本人にやる気があるだけに余計悲惨だと思う。
やる気“だけ”ある人、今までの人生で何度か見てきた覚えはありますけれども、基本空回りしまくってたイメージあるからね。