心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

青天を衝け 第20回「篤太夫、青天の霹靂」感想

渋沢栄一にとっての「青天の霹靂」はなんなんですかね。将軍が亡くなること……なんて安易な展開ではない気がするんだけれども。

というより、徳川慶喜が将軍になってしまうことが霹靂なのかな。
状況的には幕府を倒そうとする勢力が再び息を吹き返している局面。今回も各勢力が色々暗躍しそうではある。

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徳川家茂って死因なんだったっけ……と思って調べてみたら、虫歯からリンクしての脚気、そこから心臓麻痺だとか。めちゃくちゃ苦しんでいるではないですか……。

和宮を妻にもらいながら、攘夷を果たせずに倒れる家茂。
「攘夷を果たす覚悟があるか?」と慶喜に問いかける。死期が迫って、初めて家茂と慶喜が語り合うってのはまた……。

さあ家茂が亡くなってさあ大変。家茂には子がおらず、次の将軍は誰だという問題が当然起きますが……というかオープニングで速攻他界するのか、家茂。
今回の大河、長州征伐とか薩長同盟とか非常に薄く触れた程度だから、あんまり家茂の政治面での苦悩が分からないんですよね。まあ主役は栄一と慶喜だろうしまあいいのかな。

今の幕府の将軍になったら、慶喜自体が超優秀でもヘイトが慶喜に集まる。だから将軍になってはいけない。
これが栄一の「言いたいこと」でした。
つっても慶喜、別に自分がどうこうでもはや動いてない感ありますけれども。

やっぱ次の将軍で揉める幕府内部である。
和宮に届いた織物、実質家茂の遺品みたいなものになってますね。
……なんだろう、和宮慶喜に対して敵意を向ける伏線あったっけか?「次は慶喜が苦しめばいい」っていうほどのことあったかな……?

もう家茂の遺言が好き勝手に改変されてんな。もはや真実が分からん状態。
慶喜が言った「自分の思うように徳川家に大鉈を振るう」の最終地点が大政奉還に至るのでしょうか。
将軍の現在のメインミッションが長州の撃破。うーん、戦乱。

あ〜……長州征伐の引き際って、すでに慶喜が総指揮だったのか。まあ正直、負けをちゃんと認めるの重要な才能ですよね。
ダメージを最小限に収めるのもまた大事ですよ。

いつの大河だか忘れたけど、鶴瓶さんが演じる岩倉具視もなかなかやべえ奴で良かった記憶があると思って調べたら「西郷どん」だったわ。
それこそ徳川慶喜の扱い酷すぎて視聴見限った作品だったけど、こうやってキャラクター自体は良かったりしたんだよな。マジでストーリーちゃんとして欲しかったわ……最後まで観てないのに言うのはアレですが。

栄一より喜作が気になりますね。ちょっと拗ねてない?
なんか気がついたら、栄一が随分慶喜と近しい関係になっていることが静かに堪えてそう。
「上様になっちまったら、今までみたいに直接建白なんてできねえや」と泣く栄一。だけど喜作からすりゃ、そもそも直接建白しまくってたのが「え?」って感じじゃないのか。

今回微妙に浅いなあ展開。
一橋から幕臣になっただけで「辞めちまうか」とか言い出す栄一とか。そんなテンションで仕えていたのかよっていう。

護衛の新撰組登場。いや、今年の土方くんカッケェよね。
一応栄一と土方は過去に出逢ってはいるはずだけど、お互いそういう記憶はないですかね。
おっ、意外に強い渋沢栄一
ただしそんなもん話にならんくらい圧倒的に強い土方歳三。天然理心流は半端じゃねえぜ。
そういや史実としては栄一と新撰組は関係あったのかな。ちょっとだけ出世コースが似てるよね、栄一と新撰組古参メンバー。

色々正反対の栄一と土方がどこか似ていて、こうして腹割って語り合う。じんわり良いシーンだぁ……。
土方と話すことで初心を取り戻した栄一。とりあえずやめない方向ですか。
あと土方の「生きる……か」が少し伏線な気がします。命を捨てることに未練がない土方が、五稜郭まで生きて戦い抜くのは栄一から言われた言葉がトリガーになるのでは。

……結局栄一にとっての「青天の霹靂」はどこだったんだろうという。


次回「篤太夫、遠き道へ」。
パリ編スタートですか!?海外ロケとかできないよね今の状況……どうするんだろうか。