心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

青天を衝け 第37回「栄一、あがく」感想

奥さんに先立たれ、事業も三菱に押され気味な栄一。
あがいてあがいて蘇るのが今週のエピソードかな?

栄一と弥太郎を同時に取り上げた本もあるみたいで。やはり日本の資本主義を語るにあたり、最重要人物なんですかねこの2人は。

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奥さんが亡くなって3ヶ月。まだ引きずってるねえ。やっぱり立場ある人間は、身内が亡くなっても自分のことより社会のこと優先しないといけないよな。
んで渋沢栄一「良くできた奥さんがいないと機能しない」って言われてるのと同じじゃないの?井上さんの「早く次の妻を見つけないと……」ってのは。

そういや実際にも、明治時代に入ってなおドラマのように徳川慶喜と交流あったのかな。ドラマでは本当に栄一を生涯導いたような人として描かれてますけど。

共同運輸會社が設立。
うーん、岩崎弥太郎が思いっきり敵になっちゃってる。今年の大河、こういう明確に「敵」として主人公とは逆サイドを描きがちなのはいささかねえ。
幕末時代の薩摩藩の扱いなんかもそうでした。本来はやり方が異なるだけで、一応は国のためを想っていたと思うんですけどねどちらも。

スーパー海運バトル!!
三菱が運賃1割引きすれば、栄一は「じゃあこっちは2割じゃい!」
こういう競争原理こそ資本主義っぽいですがね。本来いいことなんだろうけれども。

栄一の家庭環境急激に変化し過ぎやろ。再婚して孫が産まれて……これ一気に走り抜けるのか。
んてこの状況で新しい奥さんいきなり来ても、まあそう簡単に打ち解けることできないよね。

養育院は廃止へ。うーむ、廃止推進派の意見って間違っちゃいないから理詰めで言い返せねえ。

岩倉具視、最後にいいこと言ったけど他界する瞬間すらギャグ担当かい!

共同運輸會社とのバトルによって、お互い値下げ値下げで大赤字吐き出しながらの決戦。
その最中、岩崎弥太郎の放った奇策は……共同運輸會社の株を買い集めていた。
五代友厚が一番正しく未来見てますね。「岩崎弥太郎の独裁と、渋沢栄一の合本の戦いだ」って言い切った時点で国のこと第一で考えてねえもん、今の栄一。
たしかにこうやって勝てば、共同運輸會社が次の独裁するだけですね。

伊藤博文エグいな……。でもまあ、ぐうの音も出ませんね。
三菱との戦いでヒートアップし過ぎて、気がつけば周囲が見えなくなっていた栄一。ようやく少しばかり頭冷えましたかね。本当は五代さんの忠告で目覚めて欲しかったが。

というところで岩崎弥太郎も他界。うーん、今週ガンガン登場人物が退場していくな。物語も最終盤ってことで終いに向かってる感じある。
ついでに五代友厚もヤバい。ディーンフジオカ自体がしっかりしすぎてそういう風に見えねえんだけど。

五代さんの最後のお仕事は、栄一と弥太郎の戦いの調停でした。
結果的にめちゃくちゃ多くの人の想いを継いでいく栄一。

さて、せっかく再婚した奥さんが「別れてくれ」と言い出しましたよ。
まあこれ、妻として扱われてるのかって言えばそうじゃないですしね。ただの「社会的に必要だから」妻というか。これは流石に奥さんが可哀想ですわ。

……ここまでやってきて、未だにこういう反省するようなレベルなのがちょっと驚くんですよ。
渋沢栄一、精神的な成長してるような場面挟みつつ実は成長していないみたいなことが多すぎるような気が。
あとこれでは、新しい奥さんは奥さんというよりお母さんじゃん。叱ってくれとか……。

養育院は栄一が自ら経営に。
そういうことね。今まで自分のものではなかったから、職員さんの質が低かったんすねえ……。

なんかニュー奥さんも仕事できそうで何より。
なんとなく相性のいいビジネスパートナーみたいな感じで動いていくのかな?

さあ、初代内閣総理大臣伊藤博文が誕生しました。やっと日本も近代国家って感じかな?
内閣制、憲法の完成。
兼子さんとの間にも子供が産まれ、むちゃくちゃ話が進むのが早いけど……なんか17歳になった息子が荒れてんぞ。


次回「栄一の嫡男」。
なんか栄一が暗殺されかけてますね。最終回まであと何話かな……?