心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

青天を衝け 第35回「栄一、もてなす」感想

海外からの来賓をしっかりもてなして、日本の国際的存在感を示すプロジェクト。
……なんか民間に降ったのに、栄一ってば結局政府案件の仕事しまくってない?

もてなす人物はアメリカ前大統領であるユリシーズ・グラント
栄一達が計画し、その奥さん達が実際におもてなしするその結果は……。

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渋沢栄一・渋沢喜作の奥方達が出会った人々がまた超強い夫人の皆様……って、今から英語も学ぶの?

時代はヨーロッパによく植民地拡大の時代。アジアは狙われてるんだろうな、これ。

日本らしい出し物……流鏑馬に歌舞伎。この辺の計画している上層部は楽しそうだけど、実際にもてなす女性陣は歯を見せて笑う、握手にハグに。こうやって比較すると、まるで真逆だなあ日本も西洋のそういう部分。
女性陣の恋愛トークの盛り上がり方は現代人と変わらんねえ……。まあドラマなので、本当に当時の人もこんな感じだったかは知らんけども。

栄一に反対する過激派っぽい人もいるのね。この辺はいつの時代でも一緒だなあ……。
グラントさん、これ大統領の人気を終えた後の2年をかけた世界旅行の中の一つだったらしいですね。

やっぱ今回の主役はバッチリ女性陣ですね。なんか新鮮でいいわ。社会の表舞台に活躍するシーンをしっかり描くのは珍しいと思う。
この時代だからこそ描けるシーンだよね。

グラント“元”大統領、こんなに派手におもてなしされても日本にできることはないよと栄一に伝え……え?グラントさん、渋沢邸に行きたいんだけどだそうです。
さあ栄一くんパニックやでえ!でも千代さんがテンション盛り上がってるでぇ!!
スーパーやる気出てるなあ。千代さんのこんな感じ初めてじゃない?

……千代さんの段取りスペック物凄い高いじゃねえの。この人今まで家のことだけしてたけど、実は凄まじく有能なのでは?

日本舞踊に甲冑バトル、そして相撲。
そんな日本文化のあとにグラント将軍に伝えたのは、栄一の生まれ育った場所の郷土料理。それは栄一がパリで食べたポトフだった。
これが「あったけえ心」なんですね。

近年、アジアでヨーロッパの影響力が高まっている。その中でアジア人は下に見られている。
そんな中で日本は並ぼうと思っているが、今のバランス状態のままアジア人を労働力にしておきたいのが欧米の狙いである……と。
グラントさんのこの言葉、めちゃくちゃ大事やな。権力はなくなれど、日本の未来のために大事なことを伝えてくれた気がする。
栄一とグラントさんが直接相撲とったの、本当の意味でおもてなしが成功した象徴みたいな感じだったな。きっかけの煮ぼうとうは完全に千代さんと喜作妻のアドリブファインプレーだし。

さあ、その隙に岩崎弥太郎が完全に「自分が」豊かになってるのが最高に怖いぜ。
なんかグラント将軍のおもてなしの間に社会が少し荒れているね。自由民権運動か……。
うわあ……ついに「ここから先は大隈重信が邪魔かも」って政府内部から言われ出したか。

渋沢栄一、三菱と海運業で真っ向勝負を決意。
これがラストバトルかな?このドラマも残り少ないし。


次回「栄一と千代」。
ああ、もう分かりやすく嫁さん他界するな、次回。今回のおもてなし大活躍が最後の華だったのか……。