とんでもなくクオリティの高いメインシナリオだった2部6章「アヴァロン・ル・フェ」の後。
イベントが2つありまして、ダヴィンチが主役の夏イベントとエリちゃんのハロウィン。
問題作だったアイドルイベントと比べると全然良かったんですけど、じゃあ面白いストーリーだったのかというと別に……って感じの夏イベント、そして今回のハロウィン。別に感情揺さぶられるようなこともないんですよ。ギャグ的に面白かったとかでもないし。なんか妙にどちらも読後感がない。すげー味薄い感じ。
前から思ってはいたけど、こんなに歴史上の人物や神話に出てくる神様がサーヴァントとして召喚されているのにそれを活かすようなイベント少ないのはなぜなのか……。
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今三国志について色々読んだりしていて思うんだけど、諸葛亮と司馬懿が召喚されていながら五丈原みたいな分かりやすい題材を使用しないのがよく分からない。
Fate世界的にも諸葛亮と司馬懿が依代にしている人物が義兄妹らしいし、こんなに歴史を絡めたイベントにしやすいサーヴァント2人っていないと思うんですけどね、これ。呂布や陳宮のような同じ時代を生きたサーヴァントもいるし、虞美人とかFGOの設定的には三国時代も経験しているんじゃないの?色々できることはあると思うんですがね……。
「戦術」的なフックで探しても、沢山の兵を動かしたようなサーヴァントいくらでもいるし。
生前の諸葛亮と司馬懿は、実際にはほとんど直接対決はなく。
五丈原の戦いも結局は挑発する諸葛亮に対して動じない司馬懿。やがて諸葛亮は五丈原の陣中で命を落とし(過労とか結核とか色々死因は言われてますかね)、その後有名な「死せる孔明、生ける仲達を走らす」に繋がるわけだけど……。
諸葛亮と司馬懿が真正面から軍隊を率いて戦ったら?ってだけで話は盛り上がると思うんですけどね。以前も書いた気がするけど、聖杯戦線の題材にもとてもいいと思うんだが。
個人的に一番問題点だと思うのは、そういう歴史とかを一番活かしたクオリティ高いイベントストーリー出してくるのが「ぐだぐだ」シリーズであることです。根本的にギャグ味の強いイベントである「ぐだぐだ」に対して、ストーリーのアツさや内容で負けてるイベントがめちゃくちゃ多い気がする。
邪馬台国は新撰組の掘り下げが非常に良かったですね。ちゃんと生前の新撰組の関係も踏まえた上での山南さんのキャラ立ちとか見事だったと思う。
なんというか、歴史上の人物とかたくさん参戦している割に「その人物である必要性」が弱いことがちらほら感じられるというか。特にイベントでは、そのサーヴァントがその場に呼ばれている理由に歴史とかまるで関係ないことが多いので。
もうちょっとそこは活かしてもいいんじゃないかなと。「歴史」だとか「神話」というめちゃくちゃ大きなバックボーンあるんだし、歴史とか神話が好きな人間としてはとても勿体なく感じるのでした。