心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

青天を衝け 第30回「渋沢栄一の父」感想

前回のお父さんの様子が既に伏線っぽかったけど、まあ今週親父さんが他界しますか……。

タイトルも渋沢栄一ではなく、その父が主役のようなタイトル。
大河観てるとこういう親との別れはほぼ確実にやってきますが、そこに意識割いて観たことってあまりなかったかも。
栄一の親父が何を遺したのか……。

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岩倉具視自ら薩摩に赴いたのに、それでも薩摩から人は出仕しようという気配がない。
新政府になっても、結局各地の現場を統治しているのはそれまでの武士。変わってないじゃん……という家康公のオープニングトークでした。

とりあえず西郷さんが出てきましたが、西郷さん自身には政府の中心になるつもりはなさそうな言い方ですね。
かつて親父の言った「人の上に立つ人はみんな神様だ」は、むしろそういう「人の上に立つ人」に対しての戒めにも聞こえる。地元の藍染め業のまとめ的な立場である以上、栄一の親父もまた「人の上に立つ人」ですからね。自分自身に対しても言ってたのかもしれない。

栄一は大阪造幣局へ。
ここで五代友厚と再会。そういや栄一くん五代くんに対して復讐心抱えてるわな……。
三井のおっちゃん口が上手いというか軽いというか。栄一が政府のお偉いさんになったかと思うとすぐベタ褒めしてくるねえ。

「政府はパリで薩摩に負けてたんや」は五代友厚の立場からすりゃ褒め言葉か。
うーん、会話の内容の限りでは五代さんが栄一より考えていることのステージが上っぽい。結局五代の言葉に影響受けて身の振り方考えそうな伏線ですねこれ。

……この料亭?の女の給仕さんは何かの罠なのかな?急に接近してきてるの怖いっすねえ……ハニートラップ的な?

西郷さんバトルジャンキーすぎて笑う。この「戦じゃ」って本当に「廃藩置県しろや」っていう翻訳で正しいのか?
んで安易に廃藩置県するといっても、金銭的な話だけでもそう簡単に廃藩置県が成し遂げられるものでもないわけですか。
渋沢栄一、戦を回避するために4日間休みなしで働く宣言です。

藩って260もあったんか……。
西郷さんの狙いは、廃藩置県への移行が“失敗することによる”戦だったってことですか、これは。
マジで今年の大久保利通クズ過ぎない?「あんなもん上司だったら辞めてやるよ!」とか言いそうだけどね、栄一。本当に国のためを考えてんのかな、今年の大久保利通
岩倉具視の「ええ〜、異国〜?」が気が抜ける。

なんか冷静に突っ込むのもアレなんだけど、親父が危篤という話を聞いて速攻で向かっていいような立場なんですかね、栄一。
「栄一、ありがとう」は効くなあ……。人の道を外れんなよ、みたいな精神的なことは親父から学んだよね、間違いなく。
本来なら栄一が普通に渋沢家の跡を継いで、本人は引退してのんびりできたはずであろう親父です。そういう意味では息子に人生の後半はかき回されたとも言えそうなんだけど、それで最後に「栄一、ありがとう」だからなあ……。
息子は武士になり、その後新政府の中枢で働き。言葉としてはあまり言わなかったけど、自慢の息子だったんだろうな。
自分の職務をしっかり全うする生き方。実直な生き様は確かにカッコいい。


次回「栄一、最後の変身」。
銀行が生まれるぜ!あと浮気がバレたり喜作が帰ってきたりするみたいです。