心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

青天を衝け 第29回「栄一、改正する」感想

当ブログ内では呼び名を「栄一」で統一して書いてきたわけですが、武士であった期間は篤太夫という名前だったわけで。
タイトルもその期間は「篤太夫、○○」って感じだったのが、再び「栄一、○○」に戻ってまいりました。

大隈重信伊藤博文岩倉具視
新政府のメンバーがキャラ強面白人間の集まりなので、ここからはコメディ成分が多少増えてくるのかどうか。
ただ今作、そういう笑えるパートとシリアスなパートの振り幅が大きく作られているから、新政府でのドタバタ劇が楽しく描かれるほどに反動が怖いぞ。

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「改正掛」。
ざっくりいうと各省の意見をまとめる場所が必要と。そのために海外で学んだことのある、100人を越える旧幕臣の力が必要だ。
「直参舐めんなよこの野郎」ですか。んで伊藤博文がだいぶ栄一に賛同してくれますねえ。

うーん、改正掛の人材バランスが。幕臣出身者が少ないのが少しやりにくそう。
租税・貨幣・度量衡・戸籍……うーん、やること山盛り。そしてこうやって山盛りの意見が出てくるんだから会議として正しいんだよねコレ。
「渋沢の下で働けねえよ!」とか言ってるけど、バッキバキに仕事できちゃうからこれ文句言えなくない?何より栄一自身が汗流して働いてるし。人材確保とか。

ニュー渋沢邸、めちゃんこ広いやないか。まあそうですよね、政府のエースアタッカーみたいになってるしな。
そして千代さん、子供への教育厳しいなオイ。やっぱこの人のキャラクター付けとしては堅物なのかね……。

……ふと思ったけど、こうなると渋沢栄一をスカウトした大隈重信の人を見る目の性能の高さに驚嘆するな。
生糸の作り方ってこんなに常識としては伝わってなかったのか。そして一瞬拗ねてから素直に「じゃあ養蚕に一番詳しいのは渋沢だから、お前に任す!」って言える大隈重信が相変わらず凄えよ。

うーん、大久保利通くん今年はプライド高いだけの実力ない人みたいな演出されてるな。
「出過ぎた真似はすな!」っていうか、そもそもお前らが栄一たちがスカウトされる前にそれをやっとけよというね。大久保利通たちが何もしてこないから栄一が呼ばれたというのに。

養蚕計画のヒントは実家にあった!的な展開になるのかな。
お父さん突如敬語になってて笑う。栄一は殿様でもねえしな。「お前に強情呼ばわりされてたまるかッ!あっ、え?」って一人で何やってんすかねえ……。

これこのタイミングの政府、金銭感覚とかガバガバ過ぎない?
「飛脚」って呼ぶからあれですが、通信とか郵便とか通信とか言い換えれば、ここを政府が安定化させるのは当たり前すぎる話なのよね。翻って小泉政権郵政民営化とはなんだったんですかね。
大隈重信左遷。マジで大久保利通これ……。いや大久保なのかは明言されてないけども。分かりやすい組織を腐らせる権力者だなあ、これ。

おっ、これは……今でいうポストですかね。
実際に送って、その返事が来ることによって郵便システムの完成を確認する。アツいな。

惇忠兄貴、栄一の「壊すんじゃねえ、作るんだ」という言葉で心が動いたようで。

おっ、岩倉具視くんこんな感じだけど、ちゃんと状況見えてますね。薩摩・長州が倒幕まではやったけど、そのあと本当に使い物にならないって感じで見限りつつあるのかね。
現実にはこの二つの藩の出身者は陸軍・海軍で重用されていくことになるわけだけど、その辺も込みでこいつら軍人“としては”優秀ってことなんだろうね、日露戦争なんかを見ると。


次回「渋沢栄一の父」。
ああ、これ親父が他界する感じか……ちょっとそんな気配あったしね、今回。