心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

青天を衝け 第21回「篤太夫、遠き道へ」感想

パリ編スタート……というよりも、今回はパリへ行く前の日本での色々がメインになるのかな。

今世の中はオリンピック直前なわけだが、万国博覧会となると自分にはまるでイメージ湧かないんですな。
いわゆる大阪万博の映像をテレビで見たことがある程度。今の時代になると、なんというか改まって「万博」をしなくても、各分野でのそういうイベントが沢山行われている気もする。それこそ日本なら東京ゲームショウとか。IT分野や車とか、それぞれ最新のテクノロジーを発表するステージは用意してるからなあ……。

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オープニング前の前回のあらすじ見ただけでなかなか大展開だなこれ。慶喜が将軍になって栄一がざわざわしたと思ったら、おうパリ行かない?っていう。展開高速過ぎるゥ!

博覧会には各国の王族級が参加するので、日本からも対等なクラスの人が行かねばならない。ってことで徳川慶喜の弟が王族的な位置として、博覧会へ。
要するに渋沢栄一を外交官&護衛的なポジションとして任命ですか。さらに水戸から来る護衛の暴走も抑えろと。いや忙しいよこれ。
平岡円四郎によって切り開かれた道の先に、徳川慶喜が切り開くパリへの道。
栄一曰く「僥倖」だそうな。即決するとは思わんかった。

旅費が前もって用意され、帰ってきたらそれらを何に使ったかの帳簿書いてね、と。
見立て養子だって。そういうシステムあるのか……まあパリから帰って来れない可能性考えると、武士としては個人より家優先だからこの方法が必要なのか。

おっ、尾高の家も丸くなりましたね。幕臣として会いに行った喜作はかなり不安だったろう。
「今の幕府はもう終わってる」と思ってたわけですが、そんな終わってる幕府を慶喜が内側から破壊して変革するなら文句なしですか。
目的が「幕府を倒す」ではなく「世の中を良くする」であることがよく分かる。

そういや今も天皇は何もしてないとか言う人いますけれども、利害でいってもその存在自体が圧倒的外交アドバンテージであることに加え、並の人間よりも相当忙しく祭祀や外交などしてくれているのを理解してないのがねえ……。あれちょっと腹立つんよな。
天皇不要論を正当化するために見たくないこと見ないのやめようね。

「上様」徳川慶喜が二条城にて栄一と会う。おっ、西洋式の正装ですか。ちょんまげ+洋服はなかなかシュールに見えますね。
こりゃ大変だ。慶喜の弟くんはただ行くだけでなく、がっつりパリにて勉学に励んでこい。日本で何かあっても学んどけ……と。これは次代の将軍の育成も兼ねていたとは……やるね慶喜西洋文化や学問を学んだ、国際的に通用する将軍を育てておく。それを支える人材として渋沢栄一が選ばれた。うーん信頼度高え。

「人の一生は重き荷を負うて遠き道を行くが如し」
ここから続く一連の言葉、これは徳川家康の残した教えですな。いい事言う。

ロッシュってなんとなく教科書で見たような気がするなあ。
福沢諭吉じゃん!
そしてなんとなく渋沢栄一が有名人ですね。やっぱ慶喜のお気に入りってことで有名なのかな。

勘定奉行さんがしれっと優秀であることがここで明かされますね。
んで栄一の過去を知ってて勘定奉行が結構曲者。「……冗談だ!」が一周回って怖ェよ。
この人も現実見ることができる人ですね。リアルな話すると、一年後すら幕府が続いているか分からないと。
ネジ!たしかにすげえ発明だよなあ。初めてネジ作った人ってどんな人なんすかね。こんなに普遍的に使われるもの作った人とか、完全に人間の文明レベル引き上げた天才なんだけど……。

そういや長七郎の話ずっと引っ張ってるな。何年ぶりの再開になるのかね、長七郎。
これ会えたのはいいけどさ、もう長七郎の人生に救いはなさそうですね……哀しい。
「生きたまんま死んでるみてえだ」
「捨てるはずだった命を捨てることができないまま、月を思い浮かべるしかねえ」
栄一くん責任感じてそう。死んじゃダメだって言ったの栄一だしな。

栄一がパリで学ぶ間、喜作は日本で。場所は違えど想いは同じです。
んで千代さんはなぜお手紙の返事書かなかったのかの話がよく分からんのだけど。

回想とはいえ随分久しぶりに玉木宏出てきたな。今後もっと話に絡むんだよね……?


次回「篤太夫、パリへ」。
五代友厚とようやくちゃんと出会うのかな?
メタい話するとこのご時世だし、映像はCGメインな感じで進みそうですかね。