心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

青天を衝け 第19回「勘定組頭 渋沢篤太夫」感想

藍の買い付けで見せつけた類稀なるビジネススキルが、今慶喜の救うために爆発する!
渋沢篤太夫だァ!!

一橋家の軍備増強……のための金銭が足りない。やっぱモノを言うのは金なんだよなあ。
同時に第二次長州征伐も描かれるはず。これに敗北する幕府と、それによって幕府の求心力が落ちるのもまた歴史的には重要な話かな。その辺描かれるんですかね。あと薩長同盟も。

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大阪で米を売り、備中では火薬製造。
あと地味に鉄砲の試射した人の腕が凄すぎない?的のど真ん中にヒットしてるでぇ……。
一方で幕府は幕府で金策を考えていた。港を開き、海外との交易によって財政を支える戦略だ。
この小栗さんってのを今まで知りませんでしたが、この人はこの人で結構考え方が柔らかい。
そしてベルギーでは薩摩藩五代友厚が暗躍。「薩摩が幕府の先を行く」ってあたりにもう滲み出てんなあ……。どの勢力が先に出し抜くのかという競争模様。

地に足付けて、自分の弁でビジネス戦術を村人達に伝える栄一。
「一橋を信じてくれ!」では動かんよなあ。一手目に先払いとかして、物理的な信用取らないと。


イギリス的にも日本との交易は利益を産むという確実に近い感覚があるんだろうな。だからこその“チョッキョ”認めさせてこいっていう。
もはや勅許いらんやろ、幕府として兵庫を開港していいじゃんと言い出した幕府の皆さんに対して、徳川慶喜は勅許はマストだよと反論。
うーん、幕府内部はもう朝廷や天皇に対する敬意はないんですね。板挟みの徳川慶喜が超絶ややこしい立場だし、罷免も慶喜の讒言みたいになってるのやべえな。

ああっ!将軍が辞めるって言い出した!そして慶喜が必死に止めに来た!
まあ……徳川慶喜自身が、自分への人望が二分していることは分かってるだろうからね。組織のトップは能力と同じくらい人望大事だと思いますんで。
徳川慶喜くん追い詰められた局面で静かにキレるよね今年。薩摩だろうが公家だろうが、弱みに付け込んで追い込むスタイル……嫌いじゃないよ。

このタイミングで回想で橋本左内出てくるかい。
左内が考えていた世界は今の幕府じゃもう無理なので、幕府ぶっ壊そうぜの話出てきてますね……薩摩側の考えがいろんな人によってぶつ切り的に語られるから、全体像がはっきり見えにくいですなあ……。


「高く買って安く売る」。いわゆる投資だよね。
藍を売り買いしていた頃のやり方をそのまま木綿ビジネスに応用システムを考案した栄一。もしかしてこれ紙幣の始まりっすか?
慶喜くん、幕府周りの人間がちょっとアレすぎて、マトモなこと考えている栄一を見て少し回復しました。

銀札を渡すと、ちゃんと銀と交換してもらえる。
ここまでやって初めて機能し、信用される。
というかここでやっと「勘定組頭」になるのね。

一方喜作は軍事系の道のりで出世したようで。武士なら武士として出世してえじゃん?な喜作。
栄一が商いの面で武士出世してるの、どこかで平岡円四郎の遺言となった「お前はお前として生きろ」的な言葉が効いてるのかもしれない。

さて、薩摩が兵を出さない。これは既に薩摩と長州が組んでいるからに他なりませんな。
個人的には、栄一だって命はかけてると思うんだよね。物理的に生命賭けて戦うことだけが「命を賭ける」じゃねえよねって。
栄一と喜作、なんかドラマ的には唐突に仲違いしたなコレ……。栄一が懐しっかり守らないと喜作も戦えないんですがそれは。

さあ薩長同盟来ましたよ。龍馬出ないんか今年。
ビジネスバトルにおいて言うと薩摩サイドは五代友厚なのか。一橋の渋沢、幕府の小栗、薩摩の五代。
今年の岩倉具視面白いっすねえ……。


次回「篤太夫、青天の霹靂」。
ああ、将軍が他界しますね。「将軍家をお継ぎになってはいけませぬ!」ってどういう意味なのか……。