昨今品質の悪い内容のゆっくり動画チャンネルが激増しているわけですが、前から多少噂程度で知っていた通り。
ゆっくり動画がビジネス化されているっぽい。もうこれに関してはほぼ確定と言っていいだろうな。
いくつかの動画投稿者さんも最近触れているけど、実際に「チャンネル売ってくれないか」だとか「動画製作請け負いますよ」だとかの話が来てたりするそうな。
動画の形は今やbiimシステムよろしくテンプレの形が生まれており、分かりやすい見極め方がないため、以下に書くことはめちゃくちゃ感覚的な見極め方になる。
別にビジネス化しててもそれ自体は問題ないんだが、そういった動画チャンネルの内容はつまらない傾向があるし……何より東方素材使っている場合、それがビジネス目的の場合は基本的に規約違反だからさあ。しょうもないチャンネル増えるの腹立たしいんですよね。
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チャンネル名に独自性がない+更新頻度がやたら早い
ここは一個バッサリ書いとくけど「○○をゆっくり解説」的な名前のチャンネルは軒並みビジネス化されてると思う。
ここに加えて動画の更新ペースを見る。基本的にゆっくり動画1個作るだけでも相当時間と労力がかかるらしく、毎日のように動画投稿しているチャンネルがあれば複数人でローテーションしながら動画作っている可能性が高い=ビジネスとして運営している可能性が高い。
この2点のコンボが成立しているチャンネルは、それなりの確率でビジネスとして行われていると思っていいのではないかなと。
ただ、更新頻度めちゃ早くても中身はしっかりしているチャンネルもあったりするので……あくまでここは簡易的な第一関門。
ビジネス化の典型例を一つ挙げますと「『食の雑学』をゆっくり解説」というチャンネル。
ここはもう断言してもいいと思うけど、ビジネスでやってる。それどころか成長したこのチャンネル自体を売却しようとしてる痕跡も出てますしね。
んで以下、そんな『食の雑学』も全部当てはまるような見極め方が並ぶよ。
扇動的な内容が多い
ネガティブだったり不安を煽る内容で、視聴者を集めようとするタイプ。
この辺はあれだなあ、ネズミ講だったり詐欺系のビジネスモデルでも垣間見えるシステムだけどね。
例えば「某コンビニの底上げ弁当トレイ」だとか「某ステーキチェーン店の大失敗」だとか。
ステーキチェーン店の方に関して言えば、それこそこれをビジネス的に「マーケティングが間違ってた」とか「ドミナント戦略と相性悪い」とか、論理的に分析して学びに変えているチャンネルもある一方、今回取り上げてるようなタイプのチャンネルだとただそれらを並べるだけで終わってたりする。
不安を煽る系で分かりやすいのは健康系ですかね。
「炭酸水は健康に悪い!」とか書かれたら、普段から飲んでいる人は多少なりとも気になるわけです。
でも実際にその動画を観たら極端な話に終始していたり、良い面と悪い面があるのに悪い面だけ解説して終わってたりする。
信憑性の怪しい話題がある
簡単に書くとデマみたいな話題でも速攻動画化してくる。情報の真偽よりもとにかく視聴されればそれでいいから、そういうモラル面のなさも見極める手段になると思う。
ちなみに信憑性の怪しい情報を取り上げること自体が問題ではなくて、真っ当なチャンネルなら動画のオープニングで「真偽は定かじゃない」だとか「あくまでも一説だ」とか、ちゃんと断りを入れていることが多いです。
リアルタイムで情報が刷新されるようなニュースを取り上げている場合は、誠意ある動画でも翌日にはデマの内容になってしまうこともあり得る。だからこそそういった部分を予め注意として促している動画はちゃんとしているイメージ。
中身が薄い
ここはもう個人差も出てくると思うけど。
解説動画系で中身スカスカの場合は結構あって、そういうのはよく内容を観てみると、実質まとめサイトを読み上げているだけ程度のものだったりすることに気がつく。
例えばそこに動画投稿者さんの私見や考察が挟んであったりすると、グッと深みが増してくる。というかそこにこそ価値があると思っていて、それに対して視聴する側がまた一つ考えたりするわけで。
他に内容以外にも、喋らせているゆっくり達のキャラクター付けや茶番要素の有無も見極めるのに有効かと。
分かりやすいのは(苦手な人も多いと思うけど)いわゆる淫夢語録ですね。解説の流れの中に「当たり前だよなぁ?」とか「そうだよ(便乗)」とか入ってくる場合、まあ個人で動画作りたくて作っている人の場合が多いかなと。
ビジネス系で複数人がローテで動画挙げている場合、なんとなくそういう動画が纏っている雰囲気に「同じチャンネルなのに」統一性がなかったりしてくるので、そういうところも引っかかるかも。
まとめ
はじめに書いたように、法律やルール守った上でビジネスするのは全く問題ない。
……んだけど、体感としてそういう気配のするチャンネル、大抵動画自体のクオリティに問題あるんですよね。
自分は視聴専門とは言え、いわゆるゆっくり動画というコンテンツが好きで。色んな個人が持っている深い知識とユーモアが、ゆっくり動画という共通システムを使っているからこそかえってハッキリ観えたりしてとても楽しいのです。「自分の知ってることを動画化して発信してえ」という、純粋なエネルギーで作られた動画は本当に面白いのさ。
だからこそこういうビジネスに雑に食い物にされることで、その価値が社会的に落ちていったりする可能性があるなら本当にやめて欲しいわけですよ。
「仕事にやる気はいらない」ってのが自分のスタンスだけど、ことゆっくり動画に関して言えば「やる気なく作られた動画はつまらないし中身もない」んだよな。ここは好きで作っている人こそ光を浴びる世界であって欲しいし、そういう人にこそYouTubeからの収益が正当に届く世界であって欲しい。