心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

青天を衝け 第22回「篤太夫、パリへ」感想

ついにパリへ到着する篤太夫
ただストーリー的な面白みのメインは、篤太夫の幕府側と五代友厚の薩摩側の静かなバトルになりそうな感じありますね……そういう話するんだよな?

今年の大河、どちらかというと商人としての渋沢栄一の生涯がメインだと思うんですよね。そういう意味では明治になるまでが重厚な前フリというか。
そういう土台部分のエピソードとしても、パリでの経験はしっかり効いてきそう。

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栄一くん船酔い持ちですか。
おっとシーボルト登場。息子のほうかい!通訳やってたんですね、シーボルトJr.。
パンにスクランブルエッグ、ベーコン。
コーヒーは苦ぇ……というかと思いきや、すこぶる胸が爽やかだとか。

55日間の航海の果てに辿り着いた街、パリ。
当時の凱旋門の周囲ってこんなサッパリしてたんすかね?


イギリス側のシーボルト、フランス側のカション神父か。うーむ、通訳でも静かな戦い起きてるやん。
そして水戸藩士がルール理解できないというか、頭が堅すぎてアホですねえ……こいつらをなんとかするために栄一がいるんだ、頑張れ!

パリ万博ってどのくらい情報残ってるんだろう。写真とかちゃんとあるんですかね。
蒸気機関来ましたね。そしてエレベーターも初体験だ。幕末レベルの文化レベルだと、これ各種の衝撃が大きすぎて脳みそパンクしそう。
かつて必死に登った山頂で「青天を衝く勢いで」と誓った栄一。エレベーターであっという間に屋上に運ばれた栄一が少し対比的な気もします。
「夢の中にいるみてえだ」ですか……。

薩摩が「琉球王国」として、独自に分けて展示してやがる!!そういや薩摩の植民地でしたね、琉球……。
しかしすげえなこれ薩摩。露骨に幕府に対する敵対行動でしかないじゃないのこれ。ディーン・フジオカがしっかり英語喋れるのが活きる配役だァ……。
日本とイギリス、薩摩とフランス。そしてなんかモンブランさんが非常に怪しい動きしてるなあ……やっぱりだよ。連邦国ということにされ、幕府と薩摩藩が同等の立場として認識されてしまったよ。「モンブランには気をつけろ」とはこういうことだったか……正直強かというか。
んでこれ……シーボルトもダブルスパイみたいなことになってるやんけ。イギリスがそもそも幕府破壊を狙っている?状況的に幕府めちゃくちゃ不利ですね。
「源慶喜」。いいっすねえ。国際的には徳川は源よね。


一方日本では、フランス公使ロッシュと慶喜が会談中。オランダ、フランス、イギリス。それぞれと結ぶ慶喜であります。
こうやって見てると、パリでは薩摩>幕府であるのに対して日本では幕府>薩摩なのか。しかし徳川慶喜という人間のマンパワーの凄まじさなのだろうな、これ。
島津久光の本物の写真が本当に嫌そうで笑うわ。写真撮影の場面、マジでドラマ通りだったのかもしれないと思わせる写真。

平九郎くんが渋沢家の養子に。まあ栄一くん、実際跡継ぎとして返って来れるかすら分からんしね。

滞在費用が赤字気味の幕府チーム。ホテルが高えからアパート借りると。
商人から上がってきた栄一からすると、武士っぽい「食わねど高楊枝」的な感覚は理解できないだろうね。現実見ろよってのは終始武士に対しては思ってるのかもしれん。
……ホンマ武士しょうもないっすね。「ナポレオンは所詮3代、天子様には及ばぬ」とか、比較してマウントとる感じが最高にしょうもねえというか。

「国のための戦いで怪我した兵士なんだから、国が金を出す」
割と当たり前なんだけど素晴らしい。こういう経験を積み重ねて栄一が帰国するんだな……いや、パリ編の仕込みが花開くの楽しみですぞ。


うーん、これ金の動きどうなってんのこれ……と思ったら、モンブランの刺した一手で詰んだ感じか。
五代くんに上手いことやられてしまった幕府。暗躍っていうか、今回はモンブランを動かしただけで全崩壊した感じで恐ろしいな。


次回「篤太夫と最後の将軍」。
なんかあっさり大政奉還来ましたね。栄一もまげを落とすぞ……。