心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

青天を衝け 第14回「栄一と運命の主君」感想

栄一がついに正式な形で徳川慶喜と出会いそうだけど、そんなことより長七郎がどうなっちまうのかの方が気になって仕方ねえよ……。

青天を衝け 二 (2)

青天を衝け 二 (2)

しかし栄一くん綱渡り人生すぎるなあ。運が良すぎるというか。
長七郎が止めてくれなかったら人生終わってるし、タイミング良く平岡円四郎の使いが宿に来てなかったら人生終わってるし。
そもそも平岡円四郎のようなまともな思考回路の人に出会えていなければテロリストでそのまま終わるし。

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つーか平岡さんの仕官のお誘い断るのかよ!
精神論的には今更幕府側に付くのはおかしな話なんだけど、栄一くんは理で考えると一橋に仕える方がチャンスなことは分かっている。実際この後、仲間内からは裏切り者みたいに扱われるんでしょうか。
あと単純に、横濱焼き討ち未遂のあと「絶対無駄死にしません!」って宣言してるのもあるか。

「志だの志士だのうるせえな」って感じですかね、平岡円四郎としては。
徳川慶喜に自分達で直接建白書を渡して考えを伝えたいってか。むちゃくちゃ言いますねえ栄一。まあ「麒麟がくる」の時、天皇にあっさり光秀が会ってたの無理がないかとは思ってたけど、逆に今回の方がその辺の意味ではリアリティあるな。

家康の当時の慶喜の複雑な立ち位置の話してるけど、それより先週家康がお休みだったことの方が気になって中身があまり入ってこなかったというね。

板挟みになってる立場が一番面倒ですよね。会社の中間管理職とかと一緒で、この時の慶喜もそういうややこしい立ち位置だったのかな。
露骨に薩摩に対するヘイトがたまってますねえ……。そして徳川慶喜の皮肉が鋭すぎる!!


ここで第1話冒頭のシーン回収ね。
バチバチに文句垂れ流す場面かと思ったそれは、直接意見を言うためのトリガーだったと。地味に予想を裏切ってきたなあ、展開的には。
つーかお互い立ちションしながら一回顔見てない?お互い覚えてないのかこれ?
あと「ははっ」の後の平岡さんの笑顔が素敵やん。

いきなり直接会えるんじゃなくて、ドラマ的にちょっと面白い展開挟みつつ「会える状況を作る」っていう展開はいいですね。
渋沢理論は端的に言うと「敵を味方にしちまえ」ってところか。やっぱ若さがあるのか過激だなあ。
「この一橋が天下を納めるのです!!」右腕振り上げ。
「話は終わったようだ」で切り上げる慶喜。言ってることは特段新しいことはないってよ。

「攘夷」じゃなく、外交によって日本を独立した国家として「認めさせる」。
マジでこのドラマ、平岡円四郎がいないと栄一くん達どうしようもない気がするんだけど……。遥か上の位置にいましたね、徳川慶喜

栄一、少なからずショック受けてるんじゃないですかね。
平岡円四郎の言葉を聞いて、自分が何も知らなかったことがよく分かったでしょうよ。天皇、公家、幕府、そういう中でちゃんと戦ってたんだよね慶喜


栄一と喜作の一橋家就職。
ものすごく忙しいッ!!雑務ベリーハードモード。
「初めてご飯を炊きました」とかいいっすねえ。水分量も分からないからお粥が完成して終了。
何気にこういう平和な面白パートは結構好き。こればっかりだと嫌だけど、メリハリ付く程度にあるといいよね。

一方肝心の長七郎、牢に捕らわれたまま会うことも許されず。今回このパートあんまり触れないのか?

薩摩が金積んで勢力を増しているようで。これに対して明確にカウンターアタックを仕掛ける慶喜
徳川慶喜の追い込みエゲツないな。この人本当に論破する腕ありすぎるって。

渋沢栄一の「やっちまいましょう!!」に感化された慶喜が「やっちまいました」。
「政権の返上はさせませぬ」と言った慶喜が、最終的に政権を返上するの切ないな……。そういう伏線でもあるのかな。
徳川慶喜が覚醒しました。地味に栄一の言葉で覚醒したってのが。本人は気がつかないところで、栄一が慶喜を変えてるんだよね。アツいぜ。


次回「篤太夫、薩摩潜入」。
タイトルから栄一消えてるやん!と思ったけど、篤太夫って武士になった栄一の名前らしいっす。