心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

“無効”と“不正”

個人的には大村知事へのリコール運動自体は賛同していたものの(まあ愛知県民じゃないから何もできないんですがね)、いざ集めた署名を精査したら8割以上が無効票になったとか。
以下、中京テレビニュースさんのサイトから引用します。

関係者によりますと、去年11月に愛知県の大村知事のリコールを求め、県内の各選挙管理委員会に提出された約43万5000人分の署名について、8割以上の約36万2000人分の署名が有効と認められないことがわかりました。

大村知事リコール署名、8割以上が無効 愛知県選管の調査結果まとまる : 中京テレビNEWS

先に書いときますけど、これから書くことで自分が「不正なんて本当はないんや!」とか高須院長を擁護しているんだと思われたりするとちょっと心外なのでそこは勘違いしないで欲しいんですよね。不正があって、しかもそれに高須院長や河村名古屋市長が関与していたなら当然アウト。
その上で単純にこの数字を見ての疑問が2点ほどあるので、それを書いてみる。

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8割以上の“無効票”が全て“不正票”ではないだろ

まずこれ。この8割無効になったという報道を受けて「不正票8割とかヤバいだろ……」みたいな感じで騒いでいる人が結構いるんだけど、無効票=不正票だと勝手に脳内で変換してる人が多すぎる。その可能性はあるけれど、まだ確定してないぞ。

現状では「無効となった8割の中に不正票がある」という捉え方が正確。「不正票の数ヤバいだろ」で本当に騒ぎたいなら不正票の数か割合が出てからにしましょう。まあ8割無効票って時点でおかしいのは確かなので、不正票も明確に多いんだろうけど、この辺はこれから数字として出てくると思うので、それ出る前に騒ぎすぎるのは恥ずかしいよ。

基本的なところだけどデータはちゃんと見ること、自分が求める結果に合わせて勝手にデータをいじったりしないことですね。今回の件で言うと大村知事側の立場の人はリコール署名に対して“不正があって欲しい”から、その願望に合わせてデータを都合よく読み替えてしまうので。逆も然り。

これだけ大規模の不正、逆にバレないと思って仕掛けるかね?

2つ目はこれ。例えば不正票が全体の50%、20万票以上あったと仮定しても、素直に考えると「そんなバレそうなことやる?」と思うんだよね。
無効票8割超えという事態が既に異常だから、1つ目の話とは逆っぽいこと書くけど比例して組織的な不正票も多いのは予想されます。

ただその上で、調べたらすぐ分かるような大規模な不正するか普通……っていう。本当にしているならリコール成功させた過ぎて手段を誤った残念な人達で、これまた“リコール成功させる”という願望ありきでデータを操作しようとしてミスっただけになる。
めちゃ単純に言ってヘタクソすぎんか?っていう。ダービー兄や空条承太郎が言っていた「バレなきゃあイカサマじゃあねえんだぜ」の精神って地味に大事で、やるなら相当細心の注意を払ったこういうことしないと。もちろん前提としてしちゃいけないんですけどね。


トータルこれを書いている1月31日の段階で言えることはまだあまりないと思うんですよね。
加えてメディアによって「無効票」として報道したり「不正疑い」と報道したりという差異もある。
情報がもうちょい出てくるまでは何書いても推測に過ぎないし妄想や陰謀論に引っ張られる可能性が大きいと思いますんで、その辺慎重にデータは見ていった方いいよっていう教訓みたいな状況かと思います。