心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

「他にもやってる人いるじゃん」が枝野代表の癖なのかな

これ典型的な論点のすり替えの手法なので要注意ですね。「お前だって論法」というやつです。Wikipediaさんあたりで調べてみると分かりやすいと思う。


改正健康増進法によって喫煙禁止となった衆院議員会館事務所内で、法が施行された4月以降も喫煙を続けていた立憲民主党の枝野代表。
この件に対しての枝野さんの弁明がこちら。

 会見で枝野氏は、「制度を明確に認識し、厳格に運用する認識が甘かったと反省している」と述べた。「おそらく(事務所内で喫煙する)議員が多く、徹底されていなかった側面が間違いなくある」とも述べ、党内で周知を徹底する考えも示した。

立憲・枝野代表、議員会館で喫煙 「認識甘かった」:時事ドットコム

「自分以外にも喫煙している議員が多くいるぞ」と言い出した。
だからなんですかって話よね。
「立憲」を党名に掲げながら法を破る(憲法と法律は違うとはいえ)。むしろあなたは率先して法を守り、他の議員に注意を促さないといけない立場の人では?

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他にも喫煙を続けていた議員がいるとなんなのか。
だから枝野代表の喫煙が問題ないって話ではないし、自分以外の喫煙していた議員にも問題あるとでも言いたいのか。
言ってみりゃそれぞれ個別の問題である。「枝野代表が喫煙していた」「A議員が喫煙していた」「B議員が喫煙していた」……って感じで。

「枝野くんやっちゃいけないところで煙草吸ってたでしょ!」
「でもAくんも煙草吸ってたよ!」
要するにこういうことで、言い訳が小学生のそれなのです。この場合枝野くんもAくんも悪いことしているわけで「みんなやってるから俺は悪くない」はもちろん通らないし「俺だけを注意するな」ということだとしてもちょっと情けない。


次。立憲民主党・石垣のりこ議員の例のツイートについて記者から質問された時の返しで、枝野さんが「お前だって論法」を使いがちなのがよく分かりました。
「同じようなことを自民党にも言っていただきたいと思います」だそうです。

これは「暴言や失言は自民党の議員もしてるだろ」と言っているんだと思うんだけど、だから石垣のりこ議員のあのツイートに問題ないってことにはならないからね。
これも喫煙の問題と同じでそれぞれ別の問題であって、まず記者からの質問に対しては石垣のりこ議員のツイートに対する回答にはなっていない。ちなみにそこは「本人に任せます」らしいから、党としてはあのツイート問題なしという認定なんでしょうね。最悪だよ。


上に挙げた2つは問題に対しての返答のパターンがほぼ同じで、責任を問われた時に「同じこと他の人もしてる」と答えている。何度も書くけど、他の人がしているから問題がないとはならないんですよ。
この頻度で2回も同じやり方使ってくるあたり、枝野代表はとっさの場面の言い訳にこの論法を使いやすい人なのかなと思います。


与野党どちらの支持者問わず何か問題突かれると「じゃあそっちはどうなんだ」はよく使いがち。
与党支持者でも、例えば蓮舫さんが安倍政権の問題点を批判すると、そのたびに「貴方の国籍問題もはっきりさせてくれよ」と言い返す人は多かった。すぐ分かるけど、それぞれ別の問題として解決しないといけない問題ですしね。

ついついヒートアップするとこういうすり替えはしてしまいがちなので気をつけたいです。