心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

イタリアンと日本食は思想体系が近いと思った

先日YouTubeで「イタリアでレストランのシェフをやっている方3人が視聴回数の多いカルボナーラレシピの動画を観る」という動画を観たんですよね。

「ニンニクは入れない」「パセリはちょっとね……」「最高……(皮肉)」などなどだいぶ辛辣なこと言ってたんだけど、その中に「イタリア料理は材料が少ないことを分かってないね」という言葉がありまして。まあカルボナーラ素人ながら、人気動画のレシピでニンニク入れてるのはビビったけどね。
これが個人的には、すごく日本食と考え方が近い気がしたんだよな。シンプルに素材の味を引き出して味わう感覚。

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そんな3人のカルボナーラレシピの動画もあるんだけど、これがまたすげえ。
使う食材はグアンチャーレという豚頰肉の塩漬け、チーズ、卵、黒胡椒。生クリームや牛乳使わないんだよね。日本のクリーミーカルボナーラが当たり前だと思ってたので少し衝撃だった。
やってることも本当に素材を活かす感じで、グアンチャーレの塩気で味を付け、グアンチャーレを炒めて出てくる脂を使うのでオリーブオイルなども入らない。
濃厚な黄色い色のカルボナーラ、すごく美味しそうだった。


この考え方って日本食的だなあと。
魚なんかは塩だけで焼いたり、刺身に至っては調理過程としては捌いて切りつけのみ。
いろんな調味料を入れて味を付けるのではなく、鰹節や昆布から出る出汁を味わう感じ。お吸い物とか良いですね。
居酒屋で働いていた頃は、最終的に「和食は引き算なんやな」という場所に自分の中では到達していた。突き詰めると使う食材とか調味料の数が減っていくんだよな。良いか悪いかではなく、和食はそういうジャンルというか。

そしてイタリア料理。どうもこちらも、突き詰めると食材と調味料の使用数は極限まで少なくなり、そして素材そのものの美味しさを引き出す方向に動き出す。
先のカルボナーラならじっくりとグアンチャーレを炒めることで、脂と塩気、香ばしさを引き出す。
ペペロンチーノならニンニクと唐辛子。塩分はパスタを茹でる時の塩気だけで、オリーブオイルに移したニンニクの旨味で味わう。

こりゃ日本人には相性良いんじゃねえかと思ったわけです。料理に対しての考え方が近しいのでね。
ただし使うものがシンプル故にごまかしが効かないというか、本気で美味しいもの目指すと難易度爆上がりしそうな感じもありましたね。極め甲斐があるんじゃないでしょうか。