心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

戦国大河ドラマ名場面スペシャル「国盗り物語」感想

前回の「独眼竜政宗」に続く第二弾は「国盗り物語」です。調べてみたら1973年の作品ということで、そこまで古い作品だともはや自分の年齢では一切知らないですな。
なんだかNHKにすら総集編のテープしかないとか聞いたし、当時全部録画して映像持っている方は是非NHKに連絡してあげていただきたい……。

国盗り物語(一~四) 合本版

国盗り物語(一~四) 合本版

原作は司馬遼太郎の同名小説。Wikipediaさんによると美濃国を「盗る」ことに生涯をかけた斎藤道三、そしてそんな斎藤道三の後継者と目された織田信長、信長と共に天下を目指すも最後には謀反を起こす明智光秀。彼らの生き様を描く作品ということで「麒麟がくる」にもかなり通じるものがある作品だったようです。

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今年の大河では描かれない「斎藤道三が成り上がるまで」も描かれるのがまず大きな違いですか。「国盗り」というテーマとして、このドラマの第一部の主役は斎藤道三だったのでしょう。
なんかもうシンプルに平幹二朗がスーパーカッコいいなおい……。
当時の道三はゴリゴリに野心や欲望を剥き出しにしたキャラクター造形だったようです。
斎藤義龍は完全に土岐家の子としてストーリーが進行。この辺の「歴史的にはっきりしない部分」はドラマや映画になった時の面白ポイントだなあ。「麒麟がくる」では、義龍の本当の父親問題をあえてあやふやにしつつ深みを与えていた感じしますね。最終的には道三の実子ってことで終わったような気がするけど。
そして老斎藤道三状態の平幹二朗がまたカッコいいなオイ……。


道三死後の第二部、信長編。
高橋英樹織田信長、驚くほどイメージに近い織田信長。「信長の野望」とかで自分が持っている織田信長像だあ……。
現在の織田信長研究で変わる前の信長と光秀。比叡山焼き討ちによって光秀との間に確執が生まれたり、足利義昭を追放によってそれが深まったり、そんな仲違いの果てに本能寺。逆に今の研究で変わる信長像と比較すると興味深い。事前に先日のヒストリアで信長スペシャル観てたから余計にね。
近藤正臣さんの「光秀をサラリーマンだと思って演じていた」ってのが面白いですな。かなり鋭いところ突いてる気がします。


本能寺の変なあ……今回の番組とは話逸れますが、マジで明智光秀が立った理由はなんだったんだろうなあ。
光秀の野心説、朝廷黒幕説、足利黒幕説、色々あるしそれぞれそれなりに可能性もあるから悩ましいですね。邪馬台国の位置と本能寺の変の原因はめちゃくちゃ知りたいですわ。
国盗り物語」の光秀は竹槍ENDだったか。信長を討った光秀が命を落とすところまで描いているの「だけ」こうやって観せられると、どうも鬱作品感出るな……。


次回は「利家とまつ」。なんとなく観ていた記憶があるんだけど、その内容となるとほとんど覚えてないから割と新鮮な気持ちで来週のスペシャル楽しめそうです。