心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

麒麟がくる 第十八回「越前へ」感想

主君・斎藤道三が息子に討たれ、斎藤家との決別をした光秀。
今回から第二部スタートって感じだが、休止前の放送回数的には第三部でありメインになるであろう信長家臣編にはまだまだ届かないんですかねえ……。

朝倉義景 (人物叢書)

朝倉義景 (人物叢書)

  • 作者:水藤 真
  • 発売日: 1986/11/01
  • メディア: 単行本

ユースケ・サンタマリア演じる朝倉義景は、NHKのサイトでの人物紹介によると「世の中を良くしたいとかそういう考えはない」キャラクターとのこと。
麒麟がくる世の中を目指す光秀とは相容れないと思うんだけど、そのあたりでぶつかる場面もあるんでしょうかね。

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道三ロスだし光安ロスだし。先週に関しては個人的には光安叔父上がマジで泣かせにきましたね……。

尾張を目指すつもりが、義龍はきっちり南への道を塞いでいる。タイミングよく合流した菊丸&駒ペアから北が手薄と聞いた光秀一行、北への逃避行です。

マジで今回いろんなタイミング良すぎますね。菊丸出てきたり伊呂波太夫との合流も……。
太夫の手引きで越前へのルートが開かれた。
そしてバランスの良いパーティっすね。勇者ポジションの光秀。ソルジャーの明智左馬介。ヒーラーの駒。忍者系の菊丸と伊呂波太夫。これはドラクエ3ならゾーマ倒せますね……。

そうか……駒さんは命の恩人が光秀の親父なのは知ってたけど、光秀の母ちゃんは駒を助けたのが自分の夫ということは知らなかったですか、うん。
これで駒さんの命の恩人伏線が完全に解決してしまいましたな。
なんというか、この時代を生きる一般の民としての視点が役割だと思ってたんだけど、このくらい光秀と接点あるとその視点も怪しくなってくるんだけれども。


蟹!扇子!さすが朝倉。小京都でしたっけね、一乗谷
朝倉義景、いいっすねえ胡散臭い髭。伊呂波太夫とのこの遠慮ないやりとりもまたいいですな。
細川藤孝との縁が光秀の立場を強化している。

「斎藤が攻めてきたら織田は光秀のために動いてくれるのか?」飄々としているけど要所要所でビシッと質問を刺す義景である。光秀も朝倉義景をとらえきれていない感じでしょうな。


もらえた屋敷はオンボロ廃墟状態。
屋敷の掃除、薪や食料の調達。当然ですが金が入り用。父上の形見の数珠を質に入れる……かと思いきや、光秀の嫁さんよく出来た人ですな。自分の帯を売って数珠を守った!
明智光秀が戦に負けてみて痛感する、己の無力。「負けた時にどう耐えるか」。親父から受け継いだ誇り高い生き方。どん底に落ちてみて今から始まるんですね。


一方織田家でございますけれども、ここで柴田勝家が出てくるってことはもう……織田信勝を始末する話、やりますか。
義龍は信勝だけでなく、今川とも通じているとか。この織田・斎藤の内乱がお互いに関わっているってのが面白いです。

帰蝶の発案で顔を合わせてみて、そのまま暗殺の展開はやべえ。また裏で帰蝶が暗躍してるよ。
信長、基本的に全く嘘つかないし本音で話するから……故になんか怖いんだよな。
兄弟同士、互いに互いを憎んで妬んでいた。涙を流しながら冷徹に弟を追い詰める信長。
いや……これは……今回の話、もうラストの信長に全部持ってかれてしまったわ。今年の信長は否定的意見も多いが、個人的にはかなりハマり役なんだが。


次回「信長を暗殺せよ」。
上洛する信長に義龍の死角が迫る……って、光秀くん今度は義景命令で京に行くんすか?