心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

yahooの政権支持アンケート、露骨に意味ないアンケートだな

いやはや、改めて「詭弁と誤謬」「世論調査の仕組みと問題点」あたりのゆっくり動画観ていてよかったなと。知らなかったら鵜呑みにしてたところだよ。


yahooのネットでの意識調査の結果、安倍政権を支持しない人の割合が75%にもなったようです。

いっそこのアンケートの構造自体に問題がなく、この75%という数値が信用に足るものだと仮定して……その不支持率75%の政権を倒せない野党はなんなんだよって話になると思うんだけどなあ。
今の世論調査の政権支持率50%前後を「高すぎる!政府が裏で操作しているんだ!」とか言う人に限って、おそらく今回のyahooによるアンケート結果を疑問もなく信用するんでしょうね。
どちらかではなく、どちらにも疑問はあるんじゃないの?

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そもそも「統計に基づく世論調査ではありません」って書いてある

この不支持率75%というデータを振りかざす人に言いたいんですが、この意識調査のページ自体に小さく「統計に基づく世論調査ではありません」って書いてあるんだよね。小さいけどね。

そして「この設問に回答する」のリンク。この75%という結果は、ちょっと嫌な言い方すると「わざわざリンク先に飛んでまで支持・不支持の意思表明をしたい人」という分母の中の結果です。こんなもんがデータとして意味を持つと思ってるんでしょうか。


そこでこちらの動画「世論調査の仕組みと問題点」。
こういうアンケートの場合、現状にそれほど不満のない人はわざわざ書くことが少なく、不満を持っている人の方が声が大きくなるということを解説してくれています。
まさにこの通りのことが起きているかなあと思っていて、現政権に反対したい人にとってそれを訴えるチャンスなんだからアンケートに答えますね。逆に支持している人はアンケートに答える割合自体が少ない。

無作為に抽出した人間に、無回答はなしで絶対回答させる……という手段ではなく、答えたい人だけ答えるという今回のアンケート。
まあ世間やネットの動きを見ていれば、こういう結果が出るだろうとは思うし、だからこそ支持者・不支持者どころか与党にも野党にもなんの意味もないアンケートだと思います。
少なくともこの結果から「本当は支持率低いんだ!」とか、逆に「このアンケートは信用できないから、支持率は本当は高いんだ!」とか言い出すのはどちらもNG。

あくまでもこのアンケートに関しては、どっちの論拠としても意味がないってことで。