こりゃ確かに人を選ぶ作品ですわ……。

【PS4】DEATH STRANDING【早期購入特典】アバター(ねんどろいどルーデンス)/PlayStation4ダイナミックテーマ/ゲーム内アイテム(封入)
- 出版社/メーカー: ソニー・インタラクティブエンタテインメント
- 発売日: 2019/11/08
- メディア: Video Game
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なんだろう、面白さを説明しにくいんですよ。
でも気が付いたらぶっ続けで5時間以上プレイしているような没入感がある。
「ゲーム」としては単純な移動の繰り返しなんだけど……世界観とか、風景とか……それこそ一つの「視聴者が介入できる映像作品」として物凄いものなんじゃないかと。
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主人公は配達人・サム。
ゲームとしては拠点で依頼された荷物と、梯子やロープなどの運ぶ道中で便利な装備などを重量やバランスを考えながら背負い、山を越えたり荷物を奪おうとする敵、雨が降るとやってくる怪物などをやり過ごしながら目的地の別の拠点へ向かう。
そしてその拠点で荷物を納品したら、また依頼を受け、荷物を受け取って別の拠点へ向かう。
基本はひたすらこの繰り返しで、新しい拠点についたりストーリーが進むことで用意できる装備や設置できる設備が増えたりするんだけど……根本的にはやってることは同じなんですよね。端的にいうと飽きるまでが早い可能性。
それを「何が面白いんだろう」とか思いながら、言語化できない謎の感覚のまま5時間以上ぶっ続けでプレイしていたんだから、結果としてはやっぱり「面白い」作品なんですよ、多分。
ただ広大なアメリカ大陸。
その道中の風景と、その中を一人歩くサム。そして流れ出す挿入歌。
なんとなくトム・クルーズ主演のSF映画「オブリビオン」なんかを思い出したんだけど、そんな「映画の中にいる」的な新しい感覚が面白さなのかな。
めちゃくちゃ長いムービーシーンも、このゲームがもはやゲームの枠から片足はみ出してることを考えると違和感や不快感もなし。
総合すると「ゲーム」じゃなくて「遊べる映画」なんだと思います。
だからこの世界自体に魅力を感じて、ある種プレイしながらサムやプレイヤーである自分に酔える人は間違いなく面白い。道すがらふと景色を見て立ち止まったりとか、そんな感性を持つ人にとってはたまらないものがあると思う。
一方でゲームとしてのやり込み性をここに見出そうとすると物足りないんじゃないかな。ムービーシーンスキップとかできますが、そういうプレイングすると作業感の強いただのお使いゲームに成り下がるというか……。
YouTubeなどでプレイ動画は早速大量に上がってるんだけど、これからプレイする人は絶対観ないほうがいい。
多分デスストランディングRTAをやろうとする人が出てくると思うんだけど、まだ序盤しかプレイしてないが今のところそういう遊び方自体との相性がすごく悪そうではある。
ゲームテーマの一つであり、ストーリー・システム共に鍵となる「ストランド」。他のプレイヤーが通った道や、残してくれた梯子などを利用し、そして立てた看板を見て「いいね」をあげる。プレイ中はこれが意外と面白いんだけど、RTAという遊び方からするとこれの利用の許容とかで間違いなくレギュレーション荒れるしね。「デスストランディングオフラインRTA」が行われそうな気がします。
個人的にはこの体験のために買って良かったと思ってますが、万人にオススメできるかというとちょっと……な作品です。