めちゃくちゃ分かりやすい良い例が出てきましたよ。
まずは朝日新聞デジタル。
記事のタイトルは……
「私は雨男。大臣になって台風三つ」河野防衛相が発言
次に毎日新聞。
こちらの記事タイトルはというと……
河野防衛相「私は雨男。就任してから台風は三つ」派遣の自衛隊員ねぎらい
毎日新聞が書いた「派遣の自衛隊員ねぎらい」こそ発言の真意であり、ここを意図的に書かないでタイトルだけ見た人が「河野防衛相、失言だな」と誘導する悪意のある切り取りが朝日新聞側には見えてきます。相変わらずだなあ。
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朝日新聞デジタルさんの記事に賛同して、酷い場合だと「河野は辞任しろ!」まで言ってる人もいるけど……多分そのほとんどが記事開いて本文読んでないと思うんですね。タイトルの「雨男、台風三つ」だけで不謹慎だと断じたのでしょう。
朝日新聞の方の記事本文ですらちゃんと読めば分かる。
会場の参加者からは笑いが起こった。
河野防衛相自身は笑わせる意図はなかったと思う。あくまでも笑ったのは「会場の参加者」。この時の河野防衛相が発言している動画観たけど、河野さん本人は神妙な顔していたからね。
河野氏は「雨男」発言の後、「その度に、災害派遣、自衛隊の隊員が出てくれております」と述べ、一連の災害で自衛隊が人命救助や給水・入浴支援など幅広く活動していることも紹介。「あらゆるところで頑張ってもらっている。隊員の処遇の改善をきちんとやらないといけない」とも話した。
これ朝日新聞の記事に書いてあるわけですよ。雨男のくだりはただの導入で、そこから自衛隊員への感謝や対応の話をしたんだよね。
ここまで読んだ後で「河野防衛相は不謹慎だ」とか言われたらどうしようもないが、少なくともタイトルだけ読んで終わった人とは印象変わるんじゃないですかね。
これさあ、どこかで「どうせタイトルだけ読んで中身まで読まないだろ」ってナメられて、それを利用されてますよ。ネット環境あるんだから自分でちゃんと読もうや……。受け手のメディアリテラシーが試されてますよ。まあ1年前の自分なら鵜呑みにして「河野さんおい……」とか思ってた可能性あって恐ろしくなるけど。
確かに「雨男〜」の部分は発言しなくても良かったかなとは思うが、じゃあこれが辞任だのどうのってレベルの話じゃない。
「安倍政権になってから失言多いよね」という野党支持層いますが、今回のような反政権のメディアがちょっとした発言でもすぐ取り上げて失言に仕立てるっていうのも相当増えてると思うんだがな。
昔より犯罪者が増えてるように見えるが、実はテレビ等で取り上げることが増えてそう見えるだけで実際は減ってるとか、そういうのに近いかも。