心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

シノアリスの終わり方からソシャゲを考える

スマホゲーム「シノアリス」が、年末にストーリー最終章をリリース、来年頭にはストーリーが完結したということでサービスを終了することを発表しました。

『シノアリス』2024年1月15日にサービス終了へ。最終エピソード公開&ヨコオタロウ氏らのサービス終了記念座談会が開催決定 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

自分が知る限りでは、こんなに綺麗に終われる流れのスマホゲームなんて過去に見たことがありません。
戦争と同じで、ソシャゲもリリース以上に終わり方が難しい。
ウクライナとロシア、停戦に持ち込めるんですかねえ……?

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「ストーリー完結」は終了理由の一つではあるが……

で、シノアリス。
「ストーリーが完結するのでサービス終了」というのは、ゲームとしては完璧といっていい終わり方だと思いますし、一方でソシャゲという媒体のあり方から考えたときにほとんど不可能と言っていい終わり方でもあると思うんですね。
そういうことまで踏まえた時に「ストーリーが完結するから」という理由だけで終了というのは逆説的に考えにくい部分もあります。

例えばものすごく売り上げの良いソシャゲだったら、どこか無理矢理にでも延命することになりますね。当然ですがビジネスとして成功していて、サービスを継続する限り利潤が出ることが簡単に予測できるゲームをサービス終了しようなんてことにはなりません。
おそらくこのパターンに入っていると思うのが、自分も遊んでいますがFGO。第2部でストーリーとしては完結するような噂話もあり、それが事実ならストーリー自体がメインコンテンツの核でもあるFGOは第2部を終わらせることができません。正直なところ現在メインストーリーで描かれている最中のオーディールコールが、個人的にはモロに「第2部を引き伸ばすためのエピソード」という感触がすごいのでねえ……。

逆に、おそらく大多数のソシャゲが終了する要因は「売り上げが振るわないから」です。
何を言ったところで結局は運営・開発側にとってビジネスですから、うまくマネタイズできていないゲームのサービスを続けることはただの赤字でしかありません。

シノアリスはどうだったのか

で、シノアリスの売り上げが実際どんなもんだったのかというと。
信憑性は分からんもののとりあえずネットで売り上げを見てみる限り、決して悪いものでもありません。かといって良いのかというとこれまたなんとも……な具合ですが。
ただ、スクエニのゲームなんですよねこれ。スクウェア・エニックスさん、大量にソシャゲをリリースしては大量にソシャゲを終了させることで有名でして。一説にはスクエニには「月の売り上げが一定額を下回ると切られる」という話もあり、しかもそのラインが結構シビアな感じ。
シノアリスはまだなんとか大丈夫そうだったものの、一方で売り上げは減少傾向にあり、今後爆発的にそれが復活する可能性も低いのでちょうど良いタイミングでの店仕舞い……みたいな流れはゼロではなかったんじゃないかと思うのですね。
あるいは最近出した新作や、これからリリースする作品にリソースを割くために……とか。

「シノアリス」ではなく「スクエニ産のソシャゲ」で話をすると、そんな感じで新作でも1年足らずですぐに損切りしまくってくるから、ただのプレイヤーの視点からするとスクエニ産ソシャゲなんて遊んでられないんですよね。無課金ですらあっという間に終わるかもしれないゲームなんてやる気にならないのに、課金なんて思考の中に浮かんですらきません。
なんというかこのソシャゲの運営スタイル自体が、ユーザーの課金を抑制しちゃってんじゃないのかスクエニ……とか思ったりして。ゲームの出来が酷いものも多々あるようですが、それとは別に「スクエニのソシャゲ運営方針が信用できない」って層もいると思います。というかその複合か。
シノアリスの場合は「ヨコオタロウ作品」という固定客がいたからこそとも思いますね。

今回のシノアリスのサービス終了、良くも悪くもいろんな事象が奇跡的にタイミング良く合致したから成立したんじゃないかなと思っています。
ストーリー的なエンディングに加えて、経営的な部分のタイミングも噛み合った結果が綺麗な終わり方。
もしシノアリスが、スクエニソシャゲの稼ぎ頭のような作品だった場合はどう考えても延命させられていたと思う。
逆に今よりもずっと売り上げが低いようなら、6年近くもサービス継続を続けさせてもらえなかったでしょうし。

こんな風に終了できるのは本当に幸福なソシャゲだと思いますが、なんというかソシャゲの功罪みたいなものも少し考えさせられます。
特に最近、本当に酷い内容でリリースされるゲームも増えている気がしますしね。