心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

鎌倉殿の13人 第9回「決戦前夜」感想

鎌倉に入ることに無事成功した頼朝たち。その勢力も挙兵した頃とは比べ物にならないほどになっている。
ここからいよいよ平家との本格的な戦いが始まるんでしょうか……というところでタイトルは「決戦前夜」。

義経も合流するっぽいし、いよいよ感はある。
滝沢秀明主役の義経はファンタジー感もあって割と楽しかったですね。あの時の弁慶は今年の清盛。松平健はスゲェぜ……。

スポンサーリンク


なんか冷えた目で見てしまうと、この局面で八重さんの命を救うために勝手に動くのはあり得ないと思うんですけど……まあドラマだしな、うん。

伊東さん、ここで武士の意地見せてますね。
八重さんの旦那さん、なんだかんだで良いキャラしてますよね。命令で結婚させられたけど、愛情が芽生えてしまっているのが。
そして善児のアサシン力高すぎてやべえんだよなあ。1ミリも躊躇いないのがやべえんだ。
あとこのドラマで一番カッコいいの、三浦義村だと思うわい。山本耕史男前やでぇ……。

源頼朝、自分が清盛に命を取られなかったことで今の大チャンス来ているのは理解してるだろう。
そうなると再カウンター喰らうの怖いから、伊東祐親は始末したいってのは普通の感覚かも。家康も幼少期に頼朝について学んだことで、豊臣の一族とか完全に始末にかかったとか言いますしね……。

八重さんさあ……。条件として「頼朝に会わない」って言いながらこれはNGだろ。
政子が完全に正論だと思うけどね。マジでこのドラマの八重さん、未練とか嫉妬とかエグすぎるんだよ。
ギャグパートとして入れてるんだと思うけど、個人的にはちょっとクドいかなあ、さすが。

1180年、平家追討軍が進軍開始。
んで北条時政、史実ではこんなに才能ない人だったんすかね?個人的には武人というより文人のイメージを勝手に持ってたんだが。
今まではゲリラ戦だったり退却戦がメインだったところが、いよいよ本格的な軍と軍の戦いって感じですか。
「悪いことが起きぬよう祈るより、良いことが起こるよう尽くす方が良くないですか?」はしれっといい言葉だ。

黄瀬川を挟んで睨み合いの中、ようやく頼朝と武田が合流しました。どっちが上かはっきりさせたい心理戦だァ……。
北条時政も巻き込まれてしまいました。つーか一緒に酒飲んで何がいかんのかがよく分からんのですが……。

武功を独り占めするべく、頼朝を泥酔させ、その隙に先に平家軍へ夜襲をかけて片付けるのが武田の思惑だった。
……いや、これ勝てんの?なんか見立てが武勲に目が眩んで、全部上手くいく前提になっているのは怖い。
そしてドラマ的には、未だ北条時政は覚醒していないってことだったのね。

今作、歴史的大事件がちょっとしたギャグみたいな理由で発生してるのが面白い。
時政が殴り返した結果、水鳥が一気に飛び立つ。その鳥の羽音に怯えた平家軍が戦う前に退却。
この辺の作りはすごく三谷幸喜っぽいなあと思います。ダイナミズム溢れる解釈してくるよね。……もしかして文献にこういう話残ってんの?

ここから北条義時くんの兵糧調達タイムだ。
おっ、常陸の佐竹。戦国時代の佐竹氏とかなかなか強者でしたしね。この時代からの名門でしたか。

「戦で命を張るのは、わしらなんだ!」
しれっと水鳥飛び立ち事件で覚醒していた時政。
結局この時の戦いは、戦いがそもそも起きなかったってことか。

結局今もわしは一人なんだ……。
と思ってたところに源義経と会う場面速攻差し込むのアツいっすね。頼朝、一人じゃなかったんやなって……。
一般的には本陣で対面する様に描かれがちのこの二人の場面。こうやって明るい画面でこの二人の出会いを描くのは希望溢れてて素敵。
……のちに頼朝が義経の追討することになるの、毎度のことながら辛いですね……。

次回「根拠なき自信」。
この自信は誰の話なのか?義経