心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

麒麟がくる 第三十三回「比叡山に棲む魔物」感想

さて焼き討ち自体しっかり描くのか、焼き討ちに至るまでとその後を分厚くして焼き討ち自体はサラッといくのか。

図解 比叡山のすべて (別冊宝島 2228)

図解 比叡山のすべて (別冊宝島 2228)

  • 発売日: 2014/08/07
  • メディア: 大型本

昔京都・三重・奈良の一人旅行に行った時は高野山に行こうか悩み、交通アクセスがなかなか厳しくて日程的に断念したことを思い出しだしたりして。
その流れでふと比叡山について調べてみたら、比叡山に関しては京都から普通に行ける距離感でした。うーん、高野山は難しかったけど比叡山には行っておけば良かった……などと思いつつ本編見ていきましょう。

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宇佐山に陣を敷いた織田に対し、比叡山に陣取る朝倉は動かず。このまま動かずにいると西と南から攻められる信長……という状況は朝倉サイドとしてはかなり有利ですわな。タイミング見て三方から強襲かけますよこれは。

おっと足利義昭、ようやく摂津晴門にブチ切れました。もうこの態度は公方様のこともナメてるもんな。「で〜〜は〜〜」って。

明智光秀、朝倉にいた時のよしみで山崎さんと接触……って岡村さんめちゃくちゃ久しぶりですね。徳川家康の命令で動いているってことでいいのかな。

朝倉義景の当て擦りエグいなこれ。
これ信長絶対許さないマンの朝倉義景だから、光秀が何言っても通らないのではないかね……。
天台座主・覚怨。うーむ、素晴らしいほどに信仰に生きたり“していなさそうな”人物ですわ。
「戦を止めたければ覚怨に頭を下げろ」ときたが、なんか……こういうことしてるから信長くんも焼き討ちするに至るのでは……?

金を集め女を侍らせる覚怨。スーパークソ坊主だわ。
この感じだと天皇である兄に対するコンプレックスが覚怨をこんな人間にしてしまったんですかね。コンプレックスが源泉と考えると、どこか信長に似ているな。「金と力があれば、皆頭を下げる」ってのも信長にどこか共通点を感じる。
ただ、つまるところ我欲に終始する覚怨の様子を見た光秀。これは今年の光秀、自ら進んで焼き討ちするルートですかね……?
駒さん側にも比叡山への敵対意識を差し込むイベントを差し込んで今後の用意が進む。

覚怨、摂津晴門朝倉義景……ことごとく日本の未来のためとか平和な世の中のために動いてないからねコレ。
しれっと岡村さんが光秀に文を渡し、それが信長に渡る。間接的に信長と家康の繋がりが見えてちょっと嬉しい。

……シンプルクソ野郎だと思ったけど、兄である天皇の話を踏まえるとどこか哀れな人物だな。コンプレックスを力に変えて金や権力を得たが、一方で人間として腐っていったというか。
なんとなく信長と覚怨が対比的に描かれているような気がする。信長は周囲の人のお陰で最後に道を踏み外さないんだよな……それこそ光秀とか帰蝶とか。
それが増長し過ぎた結果の暴走、そして本能寺なのかもしれないな。

松永久秀筒井順慶摂津晴門と……まあ思惑のぶつかり合いエグい。
松永久秀が本気でキレてしまった。摂津晴門、ドラマながら割と本気で胸糞悪い人間だな。
「戦が終わった?……ハハハハハ!」
摂津晴門に面と向かって「悪しきもの」と言い放つ光秀痛快ですね。しかし摂津さんこんなにドラマ内で出番あると思ってなかったわ。こんなに掘り下げられるの初めてじゃないかな。

ついに比叡山焼き討ちです。
一応「女子供は逃がせ」とは言った光秀。
とはいえ焼き討ち自体にはモチベーションを持って挑んでますね。この辺も近年の光秀研究が反映されてるな。


次回「焼討ちの代償」。
信長の敵が一気に増えそうだぞ。