先に書くと、個人的にはGoToトラベルが感染増加の「きっかけ」ではないと思っています。他に増えたであろう理由に思い当たるものがあるし……。
「『Go To トラベル』自体から感染者が急増したというエビデンス(根拠)はなかなかはっきりしないが、きっかけになったことは間違いないと私は思っている。感染者が増えたタイミングを考えると関与は十分しているだろう」
やはり意味が分からないのは自分だけですかね。
「エビデンス(根拠)」ははっきりしないが「きっかけになったことは間違いない」ってなんやねん。
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はじめに流行してきた時の情報を思い出すと、潜伏期間が2週間くらいあるので増加は大体「きっかけとなった事象の2週間後」になる。これは春先の連休などから振り返っても大体こんな感じだったので、自分の中では流行が騒がれたら「2週間前に何があったのか」あたりを考えるようにしています。
今回の流行はそれを踏まえると大体11月の頭あたりに何かがあったことになると思うんですが、この頃に「GoToトラベルを使った旅行客が急増した」とかあったっけ?という話なんだよね。GoToトラベルはそれ以前から活用されていたし、それが原因だというなら9月の連休から2週間後、10月中旬あたりに流行していないと変じゃないかと思うわけです。
では11月になってから何があったのかというと、ズバリ入国緩和。
新型コロナウイルスの水際対策が1日緩和され、中国、韓国、台湾など11カ国・地域からの入国者の空港でのウイルス検査が不要になった。
自分はエビデンスがはっきりしないから間違いないとは言わないが、少なくともタイミングを考えるとGoToトラベルをきっかけと呼ぶよりは整合性が取れると思ってしまう。東京なんかはタイミング関係なく通勤電車の密度はすごいんじゃないの?それも考えると安易にGoToのせいってのはなあ。
無症状の人もいるのだから、そのような人が国外から入国した時にウイルス検査をしなくてよい……となったらどうなりますかねという話。日本国内では比較的落ち着いていた増加が、このタイミングで急増した……と考えると海外からまた入ってきてしまったんじゃないかと思うのです。ウイルスの方も進化するから、増え方も踏まえると今まで日本には少なかったタイプが入ってきて拡大しているんじゃないか……とか。
加えて冬になって増えてるというシンプルな事実。インフルエンザなどと同様に季節によって流行の流れが多少あるんじゃないかと思います。まあ全部タイトル通り私見に過ぎないんですがね。
というか、日本医師会会長なんて肩書きの人が「エビデンスははっきりしないが間違いないと思う」という発言していることにビビってる。GoToトラベルがきっかけかどうか以前に、この人は根拠なく決め付けているわけでそこが問題。立場的に素人でもないし責任ある立場だし。
「エビデンスははっきりしないが、可能性としては十分考えられる。それを踏まえた上で行動していただきたい」くらいの言い方にできなかったんですかね……まあそれだと人によっては危機感持たないか。
とはいえ、そんな人に言われても説得力ないというか……。確かに危機感は緩んでいるけれども、じゃあ一方的にGoToトラベルは悪みたいな言い方されるとねえ。観光業見殺しにするってことですかね。もはやここまで拡大・長期化してくると流行初期のような「徹底した封鎖だけで耐え切れ!」は無理なステージに来ちゃってると思うんだけどなあ……。
良い悪いではなく事実として世界規模で止め切れなかったし、未だに終息の兆しも見えていないのが現状。
残念だけどもう我慢しろとかそういう話だけでは無理で(我慢しなくていいという話ではないよもちろん)、並行してコロナと共存しないといけないって前提で色々組み立てないとダメな局面になっちゃったことは理解しないといけないと思うんですよね。
まあなんだかGoToに制限かける流れになってるみたいなので、それから2週間後あたりにどうなっていくかを注視したいと思います。その結果を踏まえてそこからを考えるしかない。