心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

戦国大河ドラマ名場面スペシャル「独眼竜政宗」感想

この番組の感想と言っても少し難しそうだけど……。

1987年方法の番組って事で、自分が産まれる前の作品なんですね。
歴代最高視聴率であり渡辺謙出世作として名作と名高いこちら、残念ながらちゃんと観たことがないのです。
そういう意味では今回の企画は素直に嬉しかったりするんだな。

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伊達政宗の幼少期に関して、やっぱり右眼を失ったコンプレックスは重要なポイントかなあと改めて。
大人になってから描かせた肖像画には両眼が描かれていたりして、伊達政宗にとっては生涯何かしら思う部分はありながらの人生だったのかもしれない。

……これ素直に思ったんですが、この右眼を塞ぐメイクというか……当時として結構すごいような気がします。
そしてキャストが強い!お父さんは北大路欣也。秀吉が勝新太郎いかりや長介大滝秀治に……とんでもねえことになってるよ。


伊達政宗の悲劇コーナー、こうやってまとめると政宗の人生過酷すぎるんよなあ。父親は自分の目の前で命を奪われ、母親には毒を盛られて消されかける。
「あと少し産まれるのが早ければ天下を狙えたのでは」みたいな考察、この大河の影響もありそうですね。父親に「織田信長のようだ、天下を狙えるかも」みたいなこと言われるシーンとかそんな感じ。
やっぱ親父の「わしごと撃て!」は伊達政宗を語るのに屈指の名エピソードだと思う。
んでお母さんに毒盛られる話に関しては、やっぱお母さんの実家が最上ってのも重要よね。真の狙いは最上義光の伊達所領掠め取りって気配がする。
この後弟を自ら斬るのか……この時代マジで兄弟でこういうの多いですね。「麒麟がくる」でも既に斎藤義龍織田信長が弟始末してるし、戦国怖い……。


家康、津川雅彦!少し前にBSで観ていた「葵三代」でも津川雅彦徳川家康だったなあ。
そして勝新太郎の秀吉スーパーカッコいいっすね……。んでめちゃくちゃ怖いっすね……。「人たらし」秀吉ではなく「天下人」秀吉だな。威圧感が凄まじいわ。
高橋英樹さんが言ってた通り、いわゆる一般的なイメージとは全然違う秀吉像ですよね。


「来世では両眼で嫁さんの姿を見たい」から、肖像画には両眼を描かせるってか……粋な遺言やなあ。
以前この最終回だけ観たことがあるけど、なかなかファンタジックなエンディングだなあと思った記憶がある。幼い時の自分と対面する終わり方。


映像は古いんだけど、こうやってダイジェストとして観た程度でも重厚感が全然違うよな。
言葉遣いなんかもそうだけど、最近の作品は細かい部分での時代の描き方が軽く感じますわ。若い人の観やすさなんかにも配慮している結果だとは思うけどさ。