心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

麒麟がくる 第三回「美濃の国」感想

織田信秀との戦に大勝したあと、あっさりと主君であり、自分の娘・帰蝶の夫でもある土岐頼純を毒で暗殺した斎藤道三
ネットでは演じる本木雅弘に絡めて「そんな伊右衛門飲めるか」とか「おくりびと」とか書かれていて、笑いつつも世の中の人の頭の回転の良さに感動したものです。

戦国人物伝 斎藤道三 (コミック版日本の歴史)

戦国人物伝 斎藤道三 (コミック版日本の歴史)

どうしても戦国時代を描くと織田信長以降の人物に行きがちなので、そもそも斎藤道三がこんなにしっかり描かれているのがめちゃ楽しいんですよね。
道三のダーティーすぎる動きは、明智光秀にとって「麒麟」には見えないんだろうなあとか思いますが……その辺が本能寺への伏線にもなったりするんでしょうかね。後半の織田信長の魔王モードが道三に重なって見える、みたいな。

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やっぱり先週の戦いは加納口の戦いでしたか。
親父に自分の夫を謀殺された帰蝶さん、明智荘へ……。オープニングから人がわいわい出てくるなあ。岡む……菊丸くん、駒さんに一目惚れですか。この辺は架空の人物だろうけど、アクセント的にしばらく出番あるんですかね。


帰蝶さん、同世代で同姓の友人は少ないよね、立場的にも。
幼き日に過ごした明智の館で、なんだか複雑な傷心を穏やかに癒してる感じかな。
……これさあ、小さい時に駒を助けたのは光秀の父ちゃんでしょ。昔話とか歌のエピソードが露骨だわい。
1、2話目でアグレッシブに動いたドラマは、3話目で静的な展開。帰蝶様を中心にしつつ、各人物の掘り下げ回ですね。いいですね、うん。


土岐家、没落状態。実権は斎藤道三が握ってるみたいなこの状態、このまま利用しておきたいもんだねえ。頼純を消したことで守護がいなくなっちまったので、頼芸を……。
「操り人形に毒は盛りません」は凄まじいなあ。本木雅弘斎藤道三、仰々しい部分もあるけど相変わらず怖くてたまらねえぜ。
しれっと斎藤義龍を調略する頼芸さんもなかなか怖いです。そしてこいつも操り人形になる気はないってことですね……戦以外でも暗躍する道三、頼芸。この静かな戦いもまた、今週の「静」の部分かも。
後に息子と戦うことになるのだから、この辺の「義龍、実は頼芸の子供説」なんかはいいバックボーンになりますな。


明智光秀は歩き方がいいそうです。
そんな歩き方がいい光秀、友人の義龍に丸投げされて鉄砲の使い方を研究することになりました。そういや光秀、太閤立志伝では鉄砲スキルそこそこ高かった気がするわ。
道三は戦上手だが治世が甘いのか……義龍くん割と筋肉ゴリラなイメージがあるんだけど、今年の大河では領民想いの鋭い感性も持ち合わせているんですね。今年は信長に押されて衰退した人間、では終わらなそうだな。
明智光秀斎藤義龍と共に美濃を「麒麟が来る国」にしようと願う様子。


むしろ今のところは織田信秀の方がヘタレ感あるんだよなあ。財力が武器にするタイプの……とか思ってたら今川義元、動く。
こう考えると信秀も大変だなあ。今川義元に東から突かれながら、北の美濃を狙う。


次回「尾張潜入指令」。このタイミングで光秀にスニーキングミッションが下る!!