メトロイド系のゲームやりてえなと思って、調べたら出てきたフランス産インディーズゲーム「Dead Cells」でございます。

- 出版社/メーカー: Gamequest
- 発売日: 2018/08/21
- メディア: Video Game
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メトロイドやキャッスルヴァニアに象徴される、2Dの広い世界を探索していくいわゆる「メトロイドヴァニア」。
ランダム生成されるダンジョンと、これまたランダムで配置されるアイテムを駆使して進む「ローグライク」。
これらが組み合わさり、なおかつスピーディーでスタイリッシュなアクションも操作していて気持ちがいい「ローグヴァニア」が生まれました。
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ランダム生成されるダンジョンで手に入れた装備は、一度倒れてスタート地点に戻れば全て失う。ここは不思議のダンジョン的だが、不思議のダンジョンと違って「生きたままスタート地点に戻る」や「装備をスタート地点の倉庫に送る」といったシステムがそもそも存在しないので、一度のプレイで手に入れたアイテムは文字通り一期一会なのである。
永続的な強化要素はそこではなく「探索中に手に入るアイテムのアンロック」という形で行われるのがミソ。
敵が低確率で落としたりする設計図を手に入れると、次回のプレイからそのアイテムがドロップするようになる。例えば「突き刺しの槍の設計図」を手に入れたら、次からは「突き刺しの槍」が入手できるようになる。こうしてランダムの中に手に入るアイテムの幅が広がるのが面白いところ。
他にも「変異」という、3つまでつけられるパッシブスキルも同様に設計図のようなものを手に入れることで増えていく。何度もプレイするうちに選択肢が増える一方で、3つしか付けられないのが絶妙で、生存力を高めるためにHPが増えるものを選ぶか攻撃力が上がるものを選ぶのか。雑魚戦を快適にするのか、ボス戦に向けて取得するのか……みたいな。
特定のボスを倒すことで手に入る「ルーン」によってアクション自体が増えるのもいい。例えば1週クリアするだけでは行けなかった場所に、壁をよじ登れるルーンが手に入ったことで登ることができ、その先には新しいマップが待ってたりする。
キャラクターのレベルを上げたり、ただ強い装備を手に入れて強化していくことができないゲーム性。
直接攻撃に2種、トラップや間接攻撃に2種ずつしか持てないことにより、アイテムが見つかるたびに迫られる取捨選択。
3つしか付けられない変異によって自由であるようで制限のある、その周回でのキャラクターの成長方針。
軽快な手触りのアクションの中に、常に付きまとう悩ましい選択の連続はまさしくローグライク。
「風来のシレン」のようなターン式ローグライクは自分が動かなければ相手も動かないので、場面によってはアイテム欄開いてじっくり打開策を考えることもできるが、「Dead Cells」にはそれがない(まあポーズ画面中は止まるんだけど)。
リアルタイムに変化する局面と、少し難易度高め故にプレイヤースキルの上達を感じやすいアクション。
難易度に加え暗めな世界観も相まって、なんだか悪魔城ドラキュラと不思議のダンジョンとダークソウルシリーズのエッセンスを組み合わせたような、贅沢なゲームだと思います。
2Dアクションが好きな人には結構おすすめかも。