心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

佐藤浩市さんのコメントで気になる点

少し話題が落ち着いた頃に書くのもアレですが、佐藤浩市さんの映画「空母いぶき」に関してのコメントが安倍総理を揶揄しているとかなんとかってやつ。

原作の漫画は結構興味がありつつも、映画の方はそれこそ佐藤浩市さんの演じる総理の設定がちょっと変わってたりとか、敵国自体が設定変更されてるとかでどうなんだ……と思ったり。

まあそれは置いといて、僕が気になったのは安倍総理をどうのこうの……の部分じゃなくて「体制側の人間を演じるのに抵抗がある」って部分です。

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いや、あなた体制側の人間何度か演じてますよね……と。
日本のリメイク版「許されざる者」では警察署長っぽい立場の人を演じておりました。
亡国のイージス」とかもっとはっきりしていて、防衛庁情報局の本部長役。ズブズブに体制側じゃねーかという。


先に書いちゃうと「空母いぶき」でのお腹が弱い設定への改変は、別に安倍総理を意識してのものではないと思う。むしろ「体制側の人間を演じるのに抵抗がある」ことから、そんな役を演じるなりの工夫として取り入れただけだろうと考えてます。

ということで、個人的に問題なのはやっぱり佐藤浩市という役者さんは「体制側の人間を演じたくないなあ……」と思いながら今まで役者をやっていたし、そういう役も引き受けてずっとやってきたことかなと。
「最近になって」とかではなく「僕らの世代の役者には」という言い方もなんだか引っかかる。つまり長年ずっと抵抗感ありながら政府の人間の役をやったりしていたことの裏付け的発言だし、さらに別に佐藤浩市さん以外の同世代の役者さんの中には、抵抗感なく演じる方もいらっしゃると思いますけど……。


許されざる者」とかは映画館で観て、個人的にはかなり良い作品だなあと思っただけにちょっとショックだった。
やりたくない役を苦労して演じてことで産まれる魅力もあるとは思うけど、その条件が「体制側」っていうざっくりした、人間性とかではなく立場っていうのもうーん……と思いました。