心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

べらぼう 第42回「招かれざる客」感想

ロシアが襲来!ということで、タイトル的にはロシアのこと感がありますが……それは幕府の話。
今回は蔦重にとっても「招かれざる客」がやってくるのかな、とか思ったりして。

今年の大河も終盤ですね。どういう終わり方になるのかなあ……。

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尾張に売り込み中の蔦重。意気投合して、ビジネスは順調ですね。

一方根室にロシアが襲来です。
襲来ではなく、ロシアに流れ着いた日本人の返還……ですが、そのために江戸に寄港したいとのこと。
松平定信、もはや暴走状態ですねこれは。周囲の話なんて全く聞く気がない。鎖国を守る姿勢とも言えなくもないけど、ちょっとビビり方が極端なのは誰も信じられないんだろうな。

つよさん、あっさり他界ですか。結局頭痛が原因だったのかな。
ここで久しぶりに吉原の近況。将来上がったりだそうで……。
町の美人を描いた、歌麿の作品のやり方を吉原の花魁にも使えないかという話ですね。吉原の美人を描いた作品も市中で販売する……となると、また松平定信ブチギレ案件だと思うんだがどうなんでしょう。

新年のイベントとして店の前で餅つき、新作販売、身上半減からも無事回復です。
というか、こうして町の人が集まるあたり大人気ですなあ。

一方松平定信である。
この人、もはや増長し過ぎて朝廷より武家の方が上だという感覚になっていますね。いや実際そうだったんだろうけど、この頃。
……あとそもそも、御公儀と朝廷の不破を招いている原因は松平定信本人やろっていう話で。

歌麿作品による、看板娘ブームが到来。
看板娘に接客してもらうとアホみたいな高額になるという、闇の深すぎるビジネスモデルが到来だ。
まあ吉原ならこれでも良いけど、町のお茶屋さんや煎餅屋さんで行われるのはどうなんですかねえ……?

こうなると「うちの娘も絵に描いてくれ」と願う商人が増えてきましたよ。
ということで歌麿は仕事量がパンク。
蔦重、ここで言っちゃいけないことを言ってしまっていますね。「絵は弟子に描かせて、名前だけ入れたらいいじゃん」は完全にアウトだわ。画家としての尊厳を踏みにじっていませんかね、これは。
なんで長いこと歌麿と一緒に過ごしてきたのに、歌麿の絵に対する気持ちが理解できないんだよコイツはよ……。

思いっきりその辺をおていさんに突っ込まれるところで、そのおていさんが頭痛です。
母親がその頭痛から亡くなっているのもあって、蔦重的にもこれは心配よな。
……と思っていたら妊娠でした。頭痛も、おつよさんの生まれ変わりである兆候としてめでたい話としてまとまりました……。

悩みながらも、弟子に絵を任せてみることにした歌麿である。
そこに西村屋が歌麿に面会。「うちから錦絵を出してくれないか」との提案。
西村屋の二代目、鱗形屋の次男。歌麿に描いてほしい作品の提案は、歌麿的にもとても面白い上、西村屋の二代目がめちゃくちゃ核心に触れてくるなあ……。
「蔦重の元で働き続けるなら、歌麿の絵を狭めることになりませんか?」というのは事実すぎてなあ。そして歌麿自身もそれを自覚しているよな、これ。

幕臣の皆様、松平定信に対して平伏。……いや、これどう考えても裏がありませんか?そしてやっぱり裏がある顔してるよ!
あっ……歌麿が描いた美人絵がきっかけで市中の物価が跳ね上がった結果、定信がキレた!
何かやって上手く回ると、また松平定信が締めてくる。これの繰り返しですね。

蔦重さあ、マジでさあ……。
「吉原に借金してて、その借金を歌麿の絵で返すって話でまとまったんだ」
この話に歌麿の意志を考えてないんだよな蔦重。
蔦重に子供ができた話とかも、全部「自分の話」であって、歌麿のことは一切考えてないんだよな……。
まあ歌麿からすれば、どう考えても「蔦重の道具にされている」としか思えないよね。


次回「裏切りの恋歌」。
今回引き受けた仕事を最後に、蔦重とは今後仕事をしないことを決断した歌麿である。
ドラマとして外側から見ていれば、そりゃ歌麿が決別するのは当然だろとしか思えませんが……蔦重がそう思ってないならやっぱりヤバい人だと思うんだよね蔦重。