宮城県知事選挙は、接戦となっていたどちらが勝っても頭を抱えるような候補者状態だったのですが……まあ個人的にはそのうちまだマシかな、という方に投票。
これから宮城県どうなっていくんですかねえ。正直未来は暗いんですけどね。
さて気を取り直して、べらぼうです。
再び蔦重とタッグを組み歩き始めた歌麿。今回はタイトルのように、そんな歌麿の渾身の作品が完成するまでの話でしょうか。
一方予告では母親から「からまる」と呼びかけられた蔦重。というかこれ蔦重ですよね?蔦重の母親が歌麿を「唐丸」で呼ぶ理由が思いつかないし……。
そろそろ物語も最終盤へ。母親であるおつよさんとのお別れも近いのかな。
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林子平の本を出版した咎で身上半減を食らった須原屋さん。
「物事を知らないってだけで食い物にされる」。これは正しいですね。
須原屋さんはこのまま引退するつもりで、その意志を継いだ蔦重はたくさん本を出版する計画だ。
そこで書物をよく読んでいるおていさんにアイデアを出して欲しいとお願いする蔦重。「無理です無理です無理です……」なおていさん。
一方自信満々に仕事を引き受ける滝沢先生である。この人のこの無限に湧き出る自信はなんなのか。
あと母ちゃんが頭痛を抱えてて不安っすね……。
歌麿の作品はいよいよ佳境。色付けの方にも全く手を抜かない蔦重である。
江戸を楽しかった頃の町に戻したい。そんな蔦重のお話の間に滝沢先生が襲撃。
「歌麿は男色……あるいは両刀?」と失礼千万ですが、歌麿は「そうです、両刀です」と言い返す。
「男と女で分けているんじゃなくて、好きな人か違うかで分けている」と。
蔦重ママ、ガサツに見えて人の心の機微が見える優しい人ですねえ……。というかマジで頭痛大丈夫?
おていさんの企画案が到着。
学問分野に強いのがおていさんの強みですかね。
加藤千蔭による「女性向けの書物」を作成を依頼です。
たしかにこの時代だと、根本的に女性の立場が低いですからね。仮に学問がしたくても、社会的な面でそれをなんとなく許さない空気感があったのかもな……。
そう考えると紫式部の時代なんかは、相対的に見るとむしろ女性は優遇されていたのかもしれません。
歌麿が抱える蔦重への気持ちを心配してくれる蔦重ママである。
マジで歌麿のお母さんだなあこれは……。
「蔦重の義理の弟なら、あんたは私の息子さ」は歌麿にとって最高の救済な気がします。
色付けですげえ作品が完成。
そんな歌麿渾身の作品、あとは「どう売るか」ですか。
ここで幕府パートです。
将軍も大きくなってきたし、松平定信の将軍補佐のお役御免も近い。
本多派は一橋に近付いていて……となると、順調に定信の地盤は崩れつつありますね。
将軍に子供が生まれたタイミングで、自ら将軍補佐を辞職する宣言の定信。ここからは老中職に集中したい……と。
そこにちょっと待った!と乱入する尾張藩主。このマッチポンプ計略。
その場にいた一橋治済が何も言わないのがちょっと気になるな……。
蔦重の販売戦略は「店で人相見をさせる」というもの。そのまま美人絵を帰りに売りますよ。
そこに「歌麿先生が来てくれましたよ!」はダメ押しとして強いなあ。
本当に商売が上手いですね。この勢いが大事なので、このまま攻め込みたい蔦重である。
江戸の美人達を絵にしたら、その美人がいる店は盛り上がって江戸中が盛り上がる。素敵なサイクルですなあ。まさに「書を持って世を耕す」ですね。
おていさんの作品の方は「背景を黒にして、文字を白にする」というデザイン案を提案。
その発想は歌麿と蔦重が作った錦絵がヒントになっている。これまた繋がっていて素敵な話です。
完成したおていさんデザインの書物を尾張へと行商に向かう前、母親が髪結いをしてくれました。
親が蔦重の元から離れたその真実。
蔦重の父親がギャンブルで借金を拵えてしまった。江戸から逃げようとするが、それに幼い蔦重を連れて行っても不幸にするかもしれない。
だから駿河屋さんに頼み込んで預けたと。蔦重を守るために蔦重を捨てたんですね……。
「あんたは強い子だけど、強いが故に他の人が自分よりも弱いことを理解できないから理解しましょうね」
というのが母ちゃんが息子に対して贈る最後の教えだ。
朝廷は幕府の意向を聞かずに、のちの尊号一件事件の話を勝手に進めていました。
そこで暗躍していたのは一橋治済だった。
松平定信が自ら作った掟に沿ってやったんですけどねえ……なんてしゃあしゃあと言っていたところに、ロシアがやってきました。
次回「招かれざる客」。
おい!ついにロシアがやってきてしまうぞ。
そして歌麿の「蔦重と終わりにします」宣言。今回でいい感じに仲良しに戻ったのに、一体……。
あと蔦重ママはどうなっちゃったんですか?生存しているのか……。
