心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

べらぼう 第11回「富本、仁義の馬面」感想

前回瀬川が吉原を去ったことで、ストーリー的には第一部完……と思ったんですが。

どうやら予告によると、今回は浄瑠璃絡みのエピソード。
その中で浄瑠璃の元締めである鳥山検校に会いにいくらしいんですが、早速瀬川と再会するっぽい?
しばらく瀬川は出ないのかなあと思っていたんですが、今後も結構出番があるんですかね。

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蔦重の新作、花魁&浮世絵師のコラボはクオリティはすごいが内容がややマニア向けってことですか。要するに一般向けじゃない。
ものも良いので単価も高い。そうなるとそこまで売れない……と。
若木屋はじめ、引き続き吉原外の問屋との付き合いを続けたい勢力もいて吉原内部も不安定な具合。

幕府は日光社参。
これを一つのイベントとして、町人たちはその行列を見て盛り上がる。
これを見て大文字屋、閃く!今回の閃き役、大文字屋か!

「俄」。
吉原のお座敷芸が始まりのミニイベント。
これをデカいイベントにしたいので、そこのメインキャストに有名な馬面太夫を呼びたいと。
浄瑠璃の世界を知らなかった蔦重、りつさんに連れられてその世界に触れます。

馬面太夫、完全に今で言うアイドルですなあ。
何がなんでも引き入れたい蔦重。耕書堂が直伝を出版できれば、それもさらに強い商品だと……。
どうしても太夫を引き入れたいが、どうにも吉原嫌いなようで。

若い頃、馬面太夫が隠れて吉原に遊びにきていて、それがバレて出入り禁止になっていたと。しかもそれをやったのは若木屋ですね。
そもそも役者は吉原出入り禁止なのか。「なんで出入り禁止なんすかねぇ?」って蔦重が言ったけど、現代の感覚だとやっぱり意味わからんわな。

大文字屋が大活躍ですね。
馬面太夫が崩せないなら、その浄瑠璃の元締めである鳥山検校から崩す!
と思ったけどこのシーン、露骨に瀬川が蔦重と仲良くし過ぎてて鳥山検校に警戒されてとりつく島がなし、ですか。

なるほどね。
吉原の中に馬面太夫が遊びに来れないならば、吉原の女郎の方を吉原から出して「吉原の外」で遊んでもらう。
りつさんと大文字屋が全面協力だからできた戦術って感じですね、これは。こうやって女郎が外に出られるのがそもそも異例な気がしますし。

お礼に「富本」を歌ってくれた馬面太夫
女郎たちは、そもそも芝居を見たことすらないのがほとんど。泣くほど嬉しいんだ。
そしてその涙を見た馬面太夫、吉原での俄出演を二つ返事で決定。
あと鳥山検校から、馬面太夫豊前襲名を認めるお手紙も届きました。
さらにさらに、馬面太夫の直伝が耕書堂から出版されることも決定。
今回ラストの15分くらいで一気に蔦重の狙い通りに何もかも動いたな。

とりあえず検校さんと瀬川の関係性が怖いんですけど……。


次回「俄なる『明月余情』」。
いよいよ吉原のビッグイベントとしての俄が開催。
一方幕府パートでは、賢丸が青本を見て「よく大人がこんなもんで笑えるな!」なんてキレてます。将来蔦重達が弾圧される前振りだぁ……。