前回、馬面太夫の出演を取り付けることに成功した吉原のビッグなお祭り「俄(にわか)」。
今回はいよいよその開催編でしょうか。
ちょっと予習的に調べてみると、そんな俄の企画を企画するにあたり、その企画権を巡って大文字屋と若木屋とが争うことになるらしい。
前回から続いて、この俄を巡る2話は大文字屋がもう1人の主人公かもしれません。俄をビッグイベントにするというアイデア自体、今回の作品においては大文字屋の閃きから誕生していますからね。
完全に余談だけど、若木屋を演じている本宮泰風さん。
主な活躍の場がVシネマであり、自分が本格的に知ったのはゲーム『龍が如く7外伝』の獅子堂康生役でのことだったので、今回そういった任侠系ではなく女郎屋の親父役でやや意外。
とはいえ『べらぼう』でも凄むとやっぱり怖くていいですね。獅子堂、本当にいいキャラだったし本宮さんの演技が最高でした。
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前回のラストで青本にキレてた賢丸、読んでみたら結構面白いってことで学び始めています。
そして蔦重の富本もいい感じに売れているけど、同時に青本ブームが来ていてこっちも好調。売り物が違うから市井の本屋とは食い合わないものの、一方で市井の青本を蔦重は扱えない……と。ビジネス的には寂しい。
そんな状況で、しれっと俄を祭りとして盛大に行う大文字屋の計画。
若木屋が西村屋と繋がって奪い取ろうと動き出した。しかも錦絵も出すそうです。
蔦重に、茶屋で俄のアドバイスをくれるお客さん。
平沢常富その人でした。……っていうか、調べたらこの人が偽作者・朋誠堂喜三二じゃないですか!
二足の草鞋カッケェ……というところでオープニング。今回オープニング前が結構たっぷりでしたね。
大文字屋と若木屋、バッチバチ。
大文字屋と蔦重側に完全協力の平沢常富、戦力として優秀すぎる。
蔦重はいつものように平賀源内のところへ。
困ったら平賀源内に聞けって感じですが、そんな平賀源内のお家はエレキテルの工房と化していました。
「エレキテルの電気は病を治す」って売り文句で売り出し中。
忙しい平賀源内、代わりに喜三二を紹介しますが……そう、それが平沢常富であることがここで蔦重にも判明。
というか今年のドラマのここまでが全部前フリだったんですね。毎週「尾身としのりを探せ」が起きてたしね、視聴者の間で。
青本書きすぎて飽きてた喜三二、今回の俄の裏側を青本にすることでテンションが復活。
ややこしくなってきたなあ。
喜三二と春川恋町が仲良し。そんな春川恋町は鱗形屋のお抱え。
板挟みになった喜三二は、苦しみつつも蔦重側から身を引いたか……。
西村屋は錦絵を発売。
苦しい局面になったところで、馬面太夫が登場。大文字屋チーム、祭りの演目の方でのアシストは太夫だ。
蔦重は「祭りのあと」を考えているようで。
確かに西村屋の錦絵が勝手にお客さんを読んでくれるから、その上で蔦重は「耕書堂をどうやってお客さんに売り込むか」を考えている。
しれっとシビアな考え方も身につけてきた蔦重である。
というかこの、祭りが1ヶ月続きますっていうスパンの長さすごいですね。
そして馬面太夫はアイドル的存在だから、女性のお客さんを一気に呼び込めるのか。黄色い歓声よ。
大文字屋と若木屋、互いの大将も参加しての直接対決だ!
タイマン踊り対決。「祭りと喧嘩は相性がいい」ですか。まさにですね。お客さんたちには笑える出し物みたいになってみましたが、それもまた一興。
春章の描いた絵に、喜三二の序が花を添える祭りの様子を描いた『明月余情』。こいつが大ヒットです。
最近あれですね、蔦重の出版する本があっという間に完成しますな。
祭りもいよいよ最終日。
これ、毎日大文字屋と若木屋は踊りで喧嘩し続けたのかよ。
最後の最後に仲直りして……っていうのは、王道展開ですがやっぱり良いね。
そしてここで新之助とうつせみが再開するのも、まあストーリー展開的に分かってはいたけどやっぱり良いですね……。
「祭りは神様が来てるから、常には起きないことが起きるもんでさ」
平沢さん、素敵なこと言いますねえ。
そんな祭りの裏側で……。
なんか……早速鳥山検校が幕府からお咎め喰らいそうな気配?
次回「お江戸揺るがす座頭会」。
今回がお祭りをテーマにしていることもありかなりハッピー会だっただけに、次回の話は重そうだぞ……。
