心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

光る君へ 第38回「とだえぬ絆」感想

今年の大河も終盤戦。
予告の時点で弟・惟規が亡くなってそうな気配は出ていましたが……。

それをいうと、なんか伊周も前回の時点で体調がヤバそうでした。
自分の命が尽きる前に道長への呪詛を完成させようとしているというか、もはや狂人に成り果ててはいましたけど。調べてみると、惟規も伊周も大体同時期に亡くなっていますね。

タイトル「とだえぬ絆」は、ドラマ終盤らしくどんどん退場していく人物たちとの絆ってことなんでしょうか。

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おっ、彰子様の第二子も皇子。これは強いですね……道長の方に強い風が吹いている。

惟規の「やっぱり自分の子供は可愛いんだなあ」で答え合わせ。
為時、賢子の父親を知らなかった。こんなコメディみたいな流れで明らかになるとは……。そして改めて、亡き宣孝という男の器のデカさが再評価されますねえ。
なんか気まずい感じ。為時さんは隠し事とか苦手そうですし、今まで育ててきた孫が道長の子供だと思ったら途端に緊張しそう。

しかし、こうした賢子の生まれ。そのまま『源氏物語』の中の密通部分の反映なんでしょうね。
今年の大河、藤式部の人生と『源氏物語』はリンクしているもんね。

伊周の命が尽きそうです。
「俺が何をした」ねぇ……。
「俺は奪われ尽くして……」ねぇ……。
まあ分からなくはないんですけどね。道長への復讐心と野心に囚われてしまったのがもう。「国を良くする」みたいな心が全くなかったし、伊周。
散々呪詛し続けていた道長より先に旅立つ伊周。隆家との関係も「とだえぬ絆」なんですかね。

一条天皇としては完全に敦康親王を次の天皇に据える心づもり。
このタイミングで敦康の後見が隆家になったのは道長としてはいい流れではあるんだけど……やはり100%で信じ切るには「伊周の弟」というところが引っかかるわね。

彰子の妹、なかなか天真爛漫というか……なかなか人間的に問題ない?
「宿命に抗わず、その中で幸せになるがよい」という彰子様のお言葉、そのまま伊周に聞かせてやりたいやつでしたね……。

敦康、デカくなったなあ。
やっぱり道長としては彰子様と敦康親王の仲が良いのは困るわな。
元服後は速攻で彰子様とは距離を離す戦術ですね。

惟規は出世しましたよ!
為時の家は、藤式部と惟規の2人で回っている……かと思いきや、今度は為時自身も越後守に任命される!
遅咲きながら、このタイミングで為時の家は一番の栄華の時代かもね。

賢子ちゃん長い反抗期って感じだけど、今回の大河は最終回までには何かしら和解するのかね。
やべえなあ……順調に惟規の遺言みたいなシーンが続くんですが。
「きっと上手くいくよ」。こういうケセラセラ的精神、見習いたい人間性です。人生は楽しく生きなきゃね。

惟規、突然の病でダウン。
そのままあっという間に遺言のように辞世の歌を書くと、世を去りました。
「まだまだ生きるぞ!」というのが辞世の歌なのが切なすぎるじゃん。
そして自分の命を引き換えにしたかのように、藤式部と賢子の関係性を少し良くしているこの男。「きっと上手くいくよ」をこの形で回収するのかよぉ……。


次回「君を置きて」。
敦康親王天皇になるのを断固阻止しようとする道長と、敦康を次の天皇にしようとする一条天皇、そして彰子様。
今回とは一転、道長の方の親子関係が危うい感じがしますぞ。