心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

手拭いからハンカチへ

職場でのハンカチ代わりに、居酒屋時代に頭に巻いていた手拭いを長年使い続けていたのですが……。

さすがに限界が訪れ始めたというか、手拭いの綻びも酷くなってきたし、物によってはよく見るとカビが生えていることも……。
ということで昨年、立ち寄ったイオンの歳末セールでタオルハンカチをまとめ買いして、手拭いは一気に処分しました。総入れ替えや!

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実際変えてみて思いますが、やっぱり手拭いとタオル地のハンカチとでは吸水性能が全然違います。

手拭いとタオルは一長一短。
手拭いの方が吸水性は劣るものの、一方で乾きやすいというメリットもありますね。あと広げるとデカいですが、生地の厚みが薄いので畳むとコンパクト。
一方タオル地は吸水性は高いですが、手拭いと比較して乾くまで時間がかかります。あと吸水性が高い織り方の分厚みが出る。今回はハンカチサイズだから気になりませんが、たしかに手拭いと同じサイズのタオルを同じように折り畳んだら分厚くなりますね。

手拭いの面白いところとして、意図的に端を切りっぱなしにしてあるそうです。つまり意図的にほつれやすい構造にしてある。
この結果端に水分が溜まりにくく乾きやすい上、江戸時代の人はいざという時に手拭いを手で裂いて下駄の鼻緒代わりにしたり、怪我をした時の応急処置として巻いたりしたそうです。
この辺まで知ると、昔の人ってすげえなあと思います。

「手拭い」って名前ですから、当然手を拭う用のもの。
ですが実際にはタオルなどと違って、それ以外に多種多様な用途に使えるように進化してきたものなんだろうなあと思うと素晴らしいですね。鼻緒にしたり怪我の応急処置に使うという話は、実に江戸時代らしさを感じさせる話です。


……まあ、今回はそんな素敵な手拭いを卒業してタオル地ハンカチに変えたというお話なんですけどね。
それでもやっぱり手拭い自体は好きなんだよなあ。今後の人生で触れる機会があるなら、積極的に生活に取り入れていきたいことには変わりないですね。