心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

龍が如く7外伝 クリア後感想

先日「龍が如く7外伝 名を消した男」をクリアしました。

6のエンディングにおいて、日本を裏から操る大道寺一派との契約により自らの死を偽装し、その名も人生も消した伝説の龍・桐生一馬
龍が如く7」本編の裏で動いていた、大道寺一派のエージェント「浄龍」となった桐生一馬の物語です。

外伝ということもありストーリーは全5章と短め……ですが、正直このくらいの長さでちょうど良いと思ったりして。
正式ナンバリングタイトル、なんというか起きている出来事や伏線なんかも壮大過ぎて、個人的には長すぎて途中で飽きちゃう時があるんですよね……。

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歴代シリーズを遊んできた人への最高のプレゼント

メインストーリーにおいてもしっかり龍が如く6と7を繋ぐ桐生一馬の物語を描いていますが、それ以上に個人的にアツいのが赤目から受けられる依頼でのサイドストーリー達。

郷田龍司亡き後の郷龍会の残党の物語。
桐生が育った養護施設・ヒマワリの出身者との出会いと、風間新太郎の遺志の物語。

他にもチャットAIをテーマにしたコメディ風のサイドストーリーでも、ラストに桐生が「由美がいた頃にこれがあったら、俺はどう使っただろうか……いや俺は使わねえな」「でも柏木さんに怒られない方法は聞いたかもしれねえ」みたいな軽い独白がサッと入ったり。
他にもスピンオフ作品である、ジャッジアイズシリーズからもキャラクターが登場。
とにかくシリーズファンならグッときたり、ニヤリとする要素が満載です。

逆に言うと、シリーズを一切未プレイで今回の7外伝に触れるような人からすると「誰……?」みたいなエピソードが多めってことでもあります。
そういう意味合いも含めて「龍が如くシリーズを遊んできた人」に向けたタイトルなんだろうなあと。「外伝」だからこそ、その辺は思いっきりやれた感じもありますね(シリーズ初見で外伝から入ることもさすがに少なそうだし)。

あと作中ではあえて匂わせる程度の表現で済ませている花輪喜平。
声優さんが同じことや、作中でのセリフなどを踏まえると……ほぼ間違いなく龍が如く5に出てきたある人物だと思われます。彼もまた大道寺に所属することで「名を消した男」の一人ということでしょうか。
そんな花輪と桐生さんの関係性も良かったんだよね。

龍が如く5、6の反省的な部分もあったのかな

ストーリーの本筋の方は、評判のあまりよくなかったナンバリングタイトルである5、6の反省っぽい何かを少し感じました。

ストーリーとしてはしっかりと6のエンディング後であることを踏まえた作り。
特に、割と酷評されることも多かった6のストーリーと、ちゃんと向き合ったシナリオ構成は素晴らしいものがありました。6のストーリーがあったからこそ描けたのが今回の7外伝。エンディングでは普通に泣いてしまいました。

短めのストーリーながらも、登場人物はみんな印象に残るし魅力的でした。
その中でも個人的にすごく良かったのが本作のラスボス。
最後の闘いの直前、ラスボスが「ヤクザという生き方しか選べなかった人間の夢」を語るシーンがあって、ここは5のラスボスでやらかしたことのリベンジだったのかな、なんて思いました。
5も7外伝も、ラスボスが力でのし上がって夢を叶えようとしているのは同じ。
ただし「自分でもなぜここにいるのか分からない」なんて言っていた5のラスボスと比べ、本作のラスボスはその出自やバックボーン、そしてストーリー中にもガッツリ桐生さんと交流があるおかげでその動機や心情が理解できるんですよね。
ラスボスが「極道の世界でトップになる」という夢を持つのは5も外伝も同じですが、キャラクターの掘り下げを失敗した5とはえらい違いです。今回はマジで良かったですね……。

7本編で行われた東城会・近江連合という2大組織解散の裏には、当然今回のラスボスのように「その解散を絶対に許すことができない」人間もいました。
7の方は作中で起きた出来事は壮大ながらも、ストーリーとしては極道組織の在り方というより、春日一番と荒川真斗の数奇な運命の物語だったと思います。
外伝である今作では、桐生一馬のその後というテーマはありながらも「ヤクザという人種の終焉」がちゃんと描かれたのかなと。ラスボスはまさに、そんな終わりゆくヤクザの最後の叫びというような存在だったし。
設定的にはラスボスが桐生さんに匹敵するほどの強さを持つとは考えにくいものの、むしろそんなラスボスが「終わりゆくヤクザの象徴」の姿として向かってくるのなら、単純な強さという意味ではなく彼に込められたメッセージとして、その強さと執念は納得できるものでした。


5で不完全燃焼気味だったラスボスのリライト。
不評も多かった6のストーリーをちゃんと活かした上での見事なストーリー。
個人的には、外伝でありながら龍が如くシリーズ全体でもトップクラスに良かったかも。「シリーズファンなら絶対に遊んだ方がいい」と言い切れる作品だと思います。
歴代シリーズをちゃんと遊んできた人は、実は桐生一馬という人間の半生をほとんど追体験していると言ってもいい。そうやって思い入れがある人ほど、今回の物語は心に響くと思います。

過去作だとメインストーリーが長過ぎて、クリア後に色々やろうかなって思わないんですが……今作の場合良い意味で全体がコンパクトにまとまっていたので、このまま色々な遊び要素のコンプリートにも手を出してみてもいいかなあとか思っています。
闘技場に各種プレイスポットにと、今回も遊べる要素は満載ですしね。


ちょっとした攻略のヒント……というか、スムーズにゲームを進めるヒントを一つ。
「強化できるようになったら、エージェントスタイルのガジェット・蜘蛛を優先的に強化せよ」です。
今回は雑魚がたくさん出てくる闘いが街中のエンカウントでも、ストーリー中のイベントバトルでも多め。
多くの敵をまとめて攻撃でき、さらにダウンまで奪えるガジェット・蜘蛛を強化しておくと、とにかく戦闘でのストレスが減りますぞ。