ずいぶん久しぶりに映画館で映画観ましたが、エピソード9「スカイウォーカーの夜明け」の感想とか……。
割と賛否両論あったエピソード9。
観てみれば分かるんですが、おそらくスター・ウォーズのしっかりとしたファンであればあるほど、作品全体の流れとして観るほどモヤッとした物が残るんじゃねえかなあ。
前提として普通に面白い映画だったとは思うんですが、そこに「スター・ウォーズという超大作の決着の回である」ことがめちゃくちゃハードル上げるよなあ……。
スポンサーリンク
まず毎度お馴染みのオープニングの文章でいきなりパルパティーンの生存が明らかにされると、当たり前のようにカイロ・レンがパルパティーンに会いに行くところからスタート。
個人的にここが一番「え？」と思った箇所で、このタイミングで突如ラスボスがパルパティーンであろうことが提示されるんですけど……こうなっちゃうとエピソード7、8あたりはなんだったのかと。もうちょい伏線仕込んでおいて欲しかった。
パルパティーンという絶対悪が物語に与えられたことで、ジェダイであることと暗黒面との狭間で揺れるレイとカイロ・レンの物語に分かりやすいエンディングが提供された感じ。
この辺のメインストリームは綺麗めに回収した一方で、妙に間延びして感じた「レイがパルパティーンのもとにたどり着くまでの展開」とか、7からのシリーズでサブ主役的なフィンの恋愛模様が全然触れられないとか……あのアジア系の女性との関係性は結局放置。
最終決戦後レイに生命エネルギーを与え、自身は命を落としたカイロ・レンについても、その後は一切触れずに淡白にエンディングへ……。
そんなパルパティーンの計画もなかなか荒いというか、カイロ・レンにレイを始末するように命じる→ダメでレイが自分の元まで来たら自分の代わりに孫であるレイを後継者にしようとする→ダメでレイとカイロ・レンの力を吸い取って自分を強化する……という。結果的に上手く進んだものの、どこまでを計画していたのかよく分からないし最後に至っては「上手いこと二人が目の前にいたから」できたラッキーアクションだしなあ……。
パルパティーンをラスボスにしたことで分かりやすいストレートな話になった一方で、突如パルパティーンをラスボスにしたことでここまでに積み重ねていたものをパルパティーンのことにリソース使われて回収できなくなってたようにも感じました。
改めて書くけど面白かったのは面白かったし、デススターの残骸に行ったりするファンサービスもあったりして楽しめたのもまた確かです。個人的に煮え切らない部分はあったけどね。
