心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

どうする家康 第10回「側室をどうする!」感想

とりあえず一向一揆編は終了。今回は一応平和回なんですかね?な家康の側室を選ぶお話。

先週の感想でも軽く触れたけど、正室である瀬名さんが率先して家康が側室を持つことを推進している様子はなかなか新鮮ではある。
むしろこの姿の方が当時の武家の妻としての当然の姿なのかもしれないけど、やはり現代人からすると違和感がすごいせいかこういう様子はあまり描かれませんからね。ドラマでは大抵それこそ北条政子みたいに、自分以外の女性と近付くことを許さないぞ!っていうスタンスになりがち。

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渡辺守綱、今年の大河ではこのままひょうきん者キャラで行くんですかね。
ドラマ的には開幕から家康をぶん殴ってましたが、この人は江戸時代まで生きます。しかも家康の戦には大体参戦しており、そして大体活躍する。
本多忠勝の戦績やエピソードが人外のそれなので話を持っていかれがちな気はするけど、この渡辺守綱という人物も十分すぎるほどの武人だとは思いますな。

瀬名さんから渡された薬を飲む家康。
これ、家康が後々健康マニアになる原因は瀬名さんという伏線ですかね。

なんで今年の大河、歴史の出来事間の因果関係の繋がりの描き方はめちゃくちゃ薄いのに、この女性の立場の弱さだけこんな忠実に描くねん。
一向一揆の最中に「なぜ家臣たちが今の家康に付き従い続けているか」とかが全くドラマ内で補完されていないから、どうも点と点が線にならないんよね今年……。
鎌倉殿がそのあたりかなり上手くやっていた反動で、余計にそれが見えてしまうんだよなあ。

側室候補のお葉さん、スペックが「イノシシを捌ける」なの強えっすね。フィジカルお化けなのも、子を産んでもらうのが目的の側室だから好条件。
いや、まあこの堅物っぷりはたしかに家康的にはあんまり好みではないかもね。個人的には、このくらい実直な人は男女問わず嫌いじゃないですが。

今回完全にコメディ回だな。
お葉さんに教えた寝所の心得が、そのまま寝所に忍び込んだ暗殺者用のスキルみたいになってて笑うわ。

秀吉は織田家メッセンジャーなのか。
その秀吉からの情報、お市浅井長政に嫁ぎました。
お市織田家と浅井家を繋ぐことが、間接的に松平家康を助けることになるって感じなんですかね。

お葉さん、なんというかスーパー出来る秘書って感じだな。
あっ……。お葉さんとの間に娘も産まれ、順調に愛が育まれていく中で瀬名さんがちょっと嫉妬に狂う。
これ厄介なのが、お葉さんを選んだのは瀬名さん自身っていうのがキツい。

うーん、なんか今週割とめちゃくちゃっすね。
自分はLGBTなんかには理解がある方だと思うし、実際以前職場にもそういう方がいて仲良くしていたんですよ。物事の見方が違うので、会話していてめちゃくちゃ新鮮で面白いんですよね。
なのでその辺を差別する気持ちは全くないんだけど、じゃあ映画やドラマにわざわざそれを取り入れる必要はあるのか?とは思うんですよね。それ自体が主題の作品ならともかくですが、今回に関してはこれいるか?という感じかなあ。
昨年は、実朝を何話もかけて丁寧に描いていたからこそ見ている側もそこに意味を見出せたわけですし。


武田信玄から謁見のお許しが!
次回「信玄との密約」。
これは田鶴さん主役回きそう。この女性、実際に飯尾連龍亡き後の曳馬城で家康と戦ったらしい。
女城主といえば井伊直虎が出てきますが、他にもまだまだいたんですなあ。