心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

国葬賛成派としてその理由を書いてみる

ちょっと安倍元総理の国葬について書いてみます。
先に立場を表明すると、自分は国葬に対しては賛成。それは自民党を支持しているからとか安倍元総理への同情からなどではなく、主に国際的な意味において国葬にすることによるメリットが大きいこと、そして国葬にすることで色々とリスクを減らせると考えているから。

ところで日本政府、プーチン氏が国葬に出席する場合は認めないそうで。結局プーチン氏側から「出る気はない」って言われてたけど。
ともあれ、日本側の動きとしてこれは良くないなあと思います。結果としてはロシア側が出席する気はないと宣言したから何もなく終わったけど、無駄に火種を生み出しかねない対応だったと思う。
むしろ「来るなら歓迎しますよ」という感じで平和性をアピールし、絶賛戦争仕掛けているプーチン側が来にくい感じにしていくのがよかったと思うんですけどね。

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世界からの評価に相応しい葬儀

国葬すべきと考える理由の一つがまずこれ。世界各国からの安倍元総理に対するアクションを考えると、その世界的評価に合わせたレベルの葬儀を行わないと「え?日本ってどうなってんの?」みたいに思われる可能性ありませんかね。
世界各国がそれなりのクラスの人間を出して弔問したいってレベルの人だった。これは事実としてそうなわけで、日本としてもそれに釣り合うようにしないといけないと思うんですね。

はっきり言わせてもらうと、国葬に反対している人にはこれが外交でもあるという考えが抜け落ちていると思います。
ロシアや中国に対する牽制にもなり得るし、普段はなかなか直接的な国交が持てない国の政府関係者とも接触ができる機会ともなる。

国内における安倍政権の政治に賛否があるのは事実で、何より政教分離はちゃんとして欲しいのでそこは徹底追求していただきたい。
しかし諸外国から見た安倍元総理の評価は別のレイヤーに存在していて、国葬というのは主にそのレイヤーに対しての回答として必要だと考えています。

ちゃんと国葬にして、そこに各国からの来賓招いた方が安全だしコストも抑えられると思うんですけど

そして2点目。国葬として日程を定め、各国の弔問される方々で都合のつく人はなるべくその日に来ていただくことで、しっかり事前に計画を立てた警備体制が用意できる。
そもそも安倍元総理がテロによって亡くなった経緯がある以上、その安倍元総理に対する弔問で来日される方々の警備は最重要課題のひとつです。

例えば国葬にはしないとして、各国から弔問のために要人が来日したいと言われた場合は断るわけにはいかないし、何よりその都度その都度警備体制組まないといけないわけですよ。一人来たいというたびに、その人のスケジュールに合わせた警備体制を毎回作ることになる。
これを何十回もやらなければいけないと想定した時、トータルでかかる費用は国葬を行うそれを超えかねないんじゃないですかね?
そしてそういう警護の回数が増えるってことは、それだけテロのような犯罪が起こる可能性も増えるということでもある。無駄にリスクを増やすことに繋がります。

しっかり用意して国葬を行うことで、そういったコストとリスクを軽減できると考えているため、国葬賛成というわけです。


さて。この辺のことを考えた上で、自分は国葬に賛成なんですが……反対している方、結局最終的な反対理由は「安倍元総理・自民党が気に入らないから」でしょ?建前上「税金を無駄に使うな」とか言ってますけど、最終的には感情が「国葬させたくない」わけだ。自分の考えでは、長期的な視点で見た場合はむしろ国葬の方が余計な税金の出費が抑えられるという考えなんですが、上に挙げた外交的な意味合いや警備面に対しての考え方なんかは、国葬反対の視点からするとどう見えるんでしょうかね。
感情的な面はどこぞのアンケートで出てきた「安易な神格化が心配」みたいな意見によく滲み出てると思う。どう考えたら国葬と神格化が結びつくんでしょうか。実際に国葬された吉田茂は神格化されていますか?

むしろ「野党支持者だし安倍政権の政治は酷いと思っていたが、日本の立場から国際政治を考えると国葬の方がいいか……」くらいの冷静な視点の方はいないもんなのか。
あるいは反対するにしても、その理由の中に感情的なものが含まれていない人の意見を聞きたいところです。