心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

鎌倉殿の13人 第11回「許されざる嘘」感想

今回の見どころはどこだろう。個人的には今作の義経ちょっと面白くなってきていて、予告の段階でやべえ表情してたりしたので楽しみポイント。

上総広常と義経の間にも、義経側からすれば良くない印象が付与されている状態。
政子にもちょっと過剰な懐き方をしているし、結構色んな角度から義経が場を掻き回してきそうな感じがありますが……今回はどうなるかな?

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開幕から亀さんが八重さんに詰める。怖いって……。
周囲としては普通に義時と八重さんくっ付けようとしてますね。義時側はいいけど、八重さんがガッツリお断り!同時にすげえ壮大なBGMで声出して笑ってしまった。
こういう演出が三谷幸喜って感じだ。

振られて号泣する義時である。これは……三浦義村がブラフかけてんな、多分。
なんか義時、反動で仕事に打ち込むことにした感じか。頼朝の命令で、梶原景時のスカウトへ。

頼朝の御所ができた……。
こういう金はどういう流れで産まれてたんですかね、そういえば。集まった武士が出してくれたのか、源氏方に協力する人々から集まったのかね。

義時は義時で、然るべき立場を与えておかないと色々周囲に示しが付かないような気もするんだけどね。頼朝としてはそういうことも考えた上で「お前の名前がないが」って言ったんだと思うんだが。
侍所別当和田義盛が誕生。このキャラクター考えると上手いことまとめられる気がしねえんだけど……。
そして“鎌倉殿”源頼朝が誕生。
その同じ日、平清盛東大寺を焼き討ちに。うーん、清盛もいい加減本気になったか。

そういや当時の北条時政、年齢としてはいくつだったんですかね。義時に任せて本人は半分引退みたいなテンションだし。

義円くん、男前っすね。弓術にも優れた僧侶。
義経と違って学問がベースにあるから理論的。
「九郎の兄上を思う気持ち、どうか分かってあげてください」
こういう義円の優しさこそが義経を傷付ける。
義円くん割と万能の人だから、見ていて義経がどんどん拗ねていくよ。

おっ、清盛が他界!64歳は当時としちゃ相当長生きの部類かな。
頼朝としては完全に世界が追い風ですね。平家の足並みが崩れた今こそ攻めたいところよ。
頼朝の心境や如何に。なんか苦しそうな顔をしながら大笑いする頼朝は深いな。

法皇様もまだご存命。
頼朝にとっても法皇様にとっても、先に清盛が世を去ったのはデカいような。信長包囲網の時の上杉謙信の他界を彷彿とさせるわ。

今回のコメディパート、BGMの使い方が面白いですね。
場違いなほど壮大なBGM使ったり、しっとりBGMを場面転換と同時にバチッと切断したりとか。

義経、ボコボコに義円の心を削るゥ!
ここが「許されざる嘘」かな。せっかくの優秀な人材を、義経の私欲で離反させるのとか最高にクズいっすね。
うーん、頼朝が言ってた「もし息子が産まれなかったら、後継は九郎にしようと思ってる」って話が直接義経にされていればこんなことには……。

そんな嘘も普通にバレている義経。ダーク義経は「心を磨いてくれ」で改心するようなレベルじゃなくねーか?この拗らせ方。
ちょっと子供として描きすぎじゃないですかね。
ここで「跡を継がせても良いと思ってる」が出てくるか。一手ずれてしまったな。
ああ、義円くんが討ち取られてしまいました。

あっ、時政の奥さんの真意がここで分かりましたね。こうなると「自分の血を引いた子供が鎌倉幕府に入らない」のか。

やっぱりダーク義経のままじゃないのか!?
単純な思考でいくと「政子に男の子が産まれなければ、自分が後継者になる」と帰着するのが義経の頭の中じゃ……。

伊東殿ってここから許されるんですね。
とか思ってたら善児がここにきて捕まるのか。
男が産まれるために千鶴丸の成仏が必要→千鶴丸を「討ったのは伊東祐親→祐親が生きている限り男はうまれない」
よく考えたら、この事実がある限りは八重さんとしても心を素直に許すのは無理じゃ……って伊東祐親を消すのは善児なのかよ。
当たり前のように仕える人間も変えられる男、善児。めちゃくちゃ怖いんだけど……。
歴史的には伊東祐親は自害したようですが、今回のドラマではこう来たか……。

二つ目の「許されざる嘘」は頼朝だったのか。一度口にしたことは守るはずが、伊東祐親の助命をキャンセルした頼朝。
善児が命を失わないと千鶴丸は成仏できないけど、そんな善児は梶原景時に仕えることになっちまったよオイ……。


次回「亀の前事件」。
ついに亀さん主役回来ちゃうのか。今のところ怖い登場人物は善児と亀さんのツートップだから、来週普通に怖い。