心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

【ウマ娘】マルゼンスキーの史実エピソードえぐいですね

ウマ娘の話と思いきや、今回に関してはほぼ実際にいた競走馬の方のマルゼンスキーのお話をしたい。

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ウマ娘マルゼンスキーは美人で可愛い、スタイル抜群、料理上手、世話焼き、カウンタック所有という完璧超人みたいなウマ娘。つーか改めて見るとめちゃくちゃ可愛いっすねマルゼンスキー……。
流行を掴むセンスがめちゃくちゃ古い(好物はナタデココとティラミスらしい)というところも個人的には味わい深い。ここはウマ娘世界の中でも史実馬が思いっきり昔の馬であることが影響したキャラ付けだと思いますけど。

ちなみにウマ娘として脚の速さも凄まじく、一緒にレースに出た同期のウマ娘マルゼンスキーの強さに一度絶望して「もう一緒に走りたくない」と言い出すほど。
そんなストーリー部分、実は史実マルゼンスキーの強すぎエピソードからしっかり作りあげられていたんですよね。

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速すぎた結果「逃げ」みたいになってただけ説

YouTubeマルゼンスキーのレースを観たんだけど、もう引くほど強いんですよ。恐ろしい圧勝決めて、そんな勝ち方したら盛り上がるかと思いきや強すぎて観客も声を失ってるような。

スタートしたら後続をどんどん引き離しつつ先頭を走り、最終直前に入るとそこからさらに加速する。もう意味が分からなかった。
結局マルゼンスキーは逃げたくて逃げていたのではなく、普通に走っているだけで他の馬よりも圧倒的に速いため、結果周囲がペースに追い付けず先頭になってしまうだけと言われていたりするようだ。

それどころかマルゼンスキーの本来の脚質は「差し」だったんじゃないかという話すらあるみたいです。
実際先頭走ってて、最終直線でさらに加速して引き離す様子を見てると走り方は差しっぽいと思ったりする。

マルゼンスキーが速すぎて他の馬が出走回避

強すぎエピソードとしてはこれ。
マルゼンスキーがあまりに速すぎて出走しても勝てるわけがないと判断する陣営が多く、マルゼンスキーが出走するレースに対して出走馬が集まらず、競走不成立になりかけるようなレースすらあったらしい。出走馬数5頭とかあったらしいです。
しかもその勝ち方が容赦なく、10馬身離して1着とかしてしまう。後に菊花賞を獲るプレストウコウ相手に7馬身差をつけて勝利とかもする。

当時はタイムオーバーのルールというのがあり、1着の馬から一定以上の時間が空いて入線した競走馬には次回の出走制限がかかるルールがあったため、マルゼンスキーと走るとこれに引っかかる可能性もあったというのも理由のようです。

色々理由はあれど、まず戦うこと自体を回避されるようなレベルの強さだった。ここまで来るとちょっと異次元な気はしますな。

外国産馬とされた故の悲しき最強馬

マルゼンスキーは母親のお腹の中にいる時に海外からやってきた「持込馬」とされる競走馬だったが、当時はマルゼンスキーも海外馬とされ出走できるレースに相当制限があったらしい。

クラシック三冠や天皇賞など、現在でいうG1レースはほとんど出走不可。
主戦騎手が「日本ダービーに出させて欲しい。大枠でいい、他の馬の邪魔はしない、賞金もいらない。ただマルゼンスキーの能力を確かめたい」と言ったとかなんとか。結局日本ダービーには出られなかった。悲しい。

引退式の時に掲げられた横断幕。
「さようならマルゼンスキー。語り継ごうおまえの強さを。讃えよう君の闘志を」

種牡馬としても強い

ウマ娘の世界で考えても孫が強い。
登場しているウマ娘の中でマルゼンスキーを祖父に持つのはスペシャルウィークライスシャワーウイニングチケットマルゼンスキーが曾祖父にあたるカレンチャンもいる。
マルゼンスキーを直接親に持つのは、先日ウマ娘で実装されたサクラチヨノオー

なんだか現役時代に自身が好きなレースを走れなかった分、子孫に思いっきり暴れまわってもらってるような感じでちょっと素敵な話感あります。
マルゼンスキー自身はマイルまでの距離しか走らなかったけど、その血を継ぐ競走馬たちは平気で中・長距離でも活躍している。
よってマルゼンスキーも実は長い距離余裕で走れたのではないか……という説まで。

なんかもう、本当に化け物みたいな強さだったんだなあと。
実は差し馬だったんじゃないかとか、長距離も走れたんじゃないかなんてのは想像でしかないんだけど、実際に走っていた映像を見ると妙な信憑性というか、そうでもおかしくないな……と思わせる説得力がある。
そしてそのマルゼンスキーの血を受け継ぐ競走馬が多数活躍していたこともあって、日本競走馬界においてマルゼンスキーという存在は本当に偉大だったんだなあと思いました。