心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

青天を衝け 第11回「横濱焼き討ち計画」感想

マジでサブタイトルのルールはなんだったんでしょうか。こんな前半で「栄一」がタイトルから消えちまったよね。あとオープニング家康もあっさりやめたよね。

攘夷の幕末史 (講談社現代新書)

攘夷の幕末史 (講談社現代新書)

今回は栄一闇堕ち回。
タイトルの横濱焼き討ち計画、これ推進するの主人公の渋沢栄一ですからね。
そして栄一がようやく歴史の表の部分と繋がりはじめることになる。

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長七郎を止めに来た栄一は、長七郎が参加するはずだった坂下門外の変の失敗を告げた。
それはそのまま、長七郎が江戸に行けば無駄死にするだけ。
「生きている我らには、まだやるべきことがあるはず」ってのは月並みだけど、個人的には結構刺さる言葉なのよね。

栄一の息子が誕生。やっぱ守るものがあるとそっちに傾倒す……しないのかよ栄一ィ!自分の家の売上の一部をくすねて、攘夷運動の資金に回してるぞ!!異人が多い横濱を焼き討ちにして戦乱状態に持ち込む戦術ですか。尾高の家思ってたよりスーパー過激派だったんだなあ。
実際に残っている「神託」の書、単純にこれが出てくるだけで重みが違うなあ。


今回はオープニング明け家康。
慶喜が幕府に復帰し、将軍後見職に。朝廷でいう関白みたいな立ち位置なんですかねこれ。
島津久光が背後に暗躍。そもそも篤姫を嫁がせたことから薩摩藩の狙いはずっと一貫してるんでしょうかね。
慶喜がめちゃくちゃドライだなあ。「現実問題として攘夷は無理でしょ」って島津久光松平慶永を目の前にして言い放つ。


麻疹かあ……。っていうか、栄一の息子・市太郎がその麻疹で幼くして命を落としてしまいました。これキツイなあ……。渋沢栄一って成功したところしか知らなかったけど、辛いし過酷な人生だったんだな。
20万人が麻疹とコレラで亡くなったという。今を生きてる人間からすると、医療とかもっと発展してれば助かった人たくさんいたんだろうなあと思います。


年明けには京で天誅が活性化してますねえ。慶喜に首を届けさせたりするのやべえな。
公家の中の攘夷推進派と島津斉彬が繋がっている。
慶喜はそんな過激派公家と面と向かったところでもまだ余裕綽々な態度ですね。
そんな慶喜のところに平岡円四郎が帰ってきたぜ!今となっちゃあ慶喜の右腕だからね。この慶喜と円四郎の関係はやっぱ好きだなあ。


栄一は江戸で武器調達です。
刀を60本〜から。買いに来た商人も武士に対して不満があったらしく、商談があっさり成立した。
それらは尾高の屋敷に届くし、近場から参加したい人が集結……したのはいいんだけどさ、こんなレベルで大事になったこれが全然周囲で問題にならないのは何故……?これ栄一の家族とかにもうバレてないとおかしくない?
東湖先生の息子がクズなのたまんねえや。んで栄一に言われて泣きながら改心した。これで覚醒すんのかい。ご都合主義感はあるけど、これも栄一の人望ってことですかね。


1話の中で子供が産まれた後すぐに亡くなって、また2人目の誕生が描かれるのすげえ展開だな。
赤ちゃん産まれてすぐに「俺を勘当してくれ」は周囲が意味不明状態だろうなあ。何より嫁さんの気持ちとか置いてけぼりですよね。
「みんなが幸せなのが一番なんだ」とは言うが、とりあえずこの選択によって家族みんなは幸せではなくなるよな……。
この時栄一が語った「大義」。のちに明治という時代で戦とは別の道として成就するんだろうけど。

つーか千代さんは栄一側なのかよ。そういう伏線張りが今回弱かった気がしますねえ……。一応栄一の気持ちを聞いてたし理解はしていた風はあったけど、だからといってそれを応援していたようなポジションには立ってなかった気がするんだけど。
親父も結局あっさり目に許したり、この辺もう少し葛藤とかないと不自然に見えてしまった。


次回「栄一の旅立ち」。
来週の個人的見どころは、焼き討ち計画を止めるのが長七郎ってところだな。