心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

コロナを巡るネットでのいろんな話

新型コロナウイルスを巡って色々な角度から情報や話が生まれている。

「熱に弱く、36〜37度程度の温度で死滅する」「あおさを食べるのが有効」
こういう系の真偽の怪しい対策系情報。

「イベント開催事態中止にされると失業してしまう」
こういう系の、主に音楽方面のアーティストや運営さんの叫び系情報。

「マスクと同じ原料である、紙で作られているトイレットペーパーなども品薄になる」
こういう系のオイルショックめいた情報など。

ちょっと不謹慎かもしれませんが、現在のコロナウイルス流行によってネットであふれる情報がかなり混沌としている現在。
「テレビよりもネットの方が正しい」と思っている自分ですが、それはこういう局面において「ネットの情報を自分で調べて裏表・真偽を見定めた上で信憑性の高いものを取捨選択できる」能力がある場合に機能するので、ある意味その力を鍛えるチャンスかと思う。

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自分で考えるフェーズを挟め

例えば「36〜37度でコロナウイルスが死滅する」という情報について。
酷いやつだと27度で〜ってやつも見かけたけど、少し考えたら分かる話ですが36度でも大体人体の体温と同じなんだよな。
ってことは人の身体に入ったら体温で倒せてしまうのでは?程度のことは推察できてしまって、そうなるとどうも胡散臭い話だなあ……と思えるはずなのです。

「だからお湯飲みましょう」みたいなやつも、それ自体は体温を高めて免疫力を上げるという意味では良いと思うがコロナ特効ではないよな、とかね。
完全に否定もしないが、じゃあ出ている情報がその通り真実かは自分で考えましょうねえ。

一面的に言い分言ってるだけ

アーティスト系の「イベント自体中止になると困る」ってやつ結構見かけたり、Twitterでフォローしている人もリツイートしてたりして目に着くんだけどモヤッとする。
言っていることはよく分かるし、実際小さな事務所やイベント設営の会社並びにそこで働く人たちの経済的損失は大きく、死活問題だと思います。ただ、致死率は低いとはいえ死者が出るような感染性の高いウイルスが流行している中で、そういう言い分言い返して終わり、とはならないでしょう。

そもそも政府の言ってることも「要請」であって命令ではないので、やりたいならやればよろしい、ただし自分たちできっちり対策した上で……という話。「政府がやるなというからやらないが、文句はある」ってのもちょっとねえ……とは思う。まあ実際に今の状況下でイベント開催しても批判食らうことになると思うけどね。
そのくらい難しい局面の話になっちゃってるはずなのに、安易に自分たちの経済的問題だけ反論に使ってるように見えてしまうんだよな。

突然の学校休校もコロナ拡大のためには有効だと思うが、共働きの家庭はどうするんだというような問題も当然出てくるようにそう単純な話でもない。
だからこそ自分たちの言い分言うだけの話はちょっとなあ……と感じる。

もうオイルショックみたいなこと起きちゃってる

そしてトイレットペーパーですが、なんだか熊本や宮崎の方では既に売り切れている店があったりする様子。……世の中の人は自分で調べるってことを全くしないんか?言いたくないが脳みそ使いましょうね。

これに関しては脳みそ使う以前のレベルだけど、いわゆる使い捨てマスクの材料をググれば一発で「不織布」、そしてその原料は「ポリエステル繊維」だと出てくるわけです。
まず紙が原料のトイレットペーパーが、ポリエステルから作られるマスクの増産の影響を受けてなくなるって話がおかしいと気がつくはず。

日本人の悪いところだなあと思うのが、噂話なんかに火がつくとそういう時に妙な行動力ブーストがかかり、実際になくなりもしないはずのものが品薄になる今回のような事態。震災の時も近いこと起きてた気がするなあ。
そしてこれがデマだと分かっていても、現実にトイレットペーパーが店頭に少なくなってしまったら買わざるを得ないというのも嫌なもんです。家にトイレットペーパーがなければうんちは出来ないから……。

「自分調べる」「物事を複数の視点で見る」ステージを設けよう

YouTubeで観ている「ゆっくりゴシップチャンネル」さんが毎度のように言う「何事も過信と鵜呑みは禁物だぜ」が今こそ突き刺さるネット情報混乱モード。

手に入れた情報は一度調べて、自分で考える。
手に入れた情報のバックボーンや立ち位置を踏まえ、他の視点からもその情報を吟味する。

こういうことできないと、何度でも怪しい情報に騙されることになるし……そして他の人に迷惑もかけることになりますから。