自分の中のトラウマと向き合えてますか? - 心がよろけそうなときに読むポンコツ日記
トラウマ。
わたしは正直、トラウマってあるのやらないのやら、そんな感じです。「げ」です。
トラウマが原因である行動ができない、あるいは特定の行動をしてしまう。それが主なトラウマが引き起こす問題だと思っていて、id:ponkotukkoさんの場合は「そのトラウマを書けない」というのも一つの形なのではないかと思います。

- 作者: 岸見一郎,古賀史健
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/12/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。われわれは自分の経験によるショック――いわゆるトラウマ――に苦しむのではなく、経験の中から目的にかなうものを見つけ出す。自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定するのである」
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われわれはみな、なにかしらの目的に沿って生きている
本著で紹介されるアドラー心理学の基本的な考え方は「目的論」です。過去が現在に影響して今を構築しているという「経験論」とは真逆と言っていいものであり、つまり過去のすべての出来事は今の自分を構成するための要素として無関係であって、となると当然トラウマなんてものはそもそも存在しないということになります。
じゃあ私たちが感じている「トラウマ」とは何かというと、「目的を達するためのツール」であるというのがアドラー心理学の考え方。
引きこもりの青年を例に取り上げていますが、
「不安だから、外に出られない」のではありません。順番は逆で「外に出たくないから、不安という感情をつくり出している」と考えるのです。
と、一見かなり冷酷なロジックで語られます。
目的として「外に出たくない」があり、そのために過去のトラウマを言ってみれば「ダシに使っている」ような感じでしょうか。
外に出なければ自分を否定する存在に接触してストレスを受けることはなく、引きこもっている限りは家族や周囲は心配し、世話を焼いてくれる。
引きこもることで自己存在性が強まる、だから引きこもる。そのためにトラウマを理由として使う。
そういう感じです。
変われないのは、変わらない方が楽だという決断を下し続けているから
もし新しいライフスタイルを選んでしまったら、新しい自分になにが起きるかもわからないし、目の前の出来事にどう対処すればいいかもわかりません。未来が見通しづらくなるし、不安だらけの生を送ることになる。もっと苦しく、もっと不幸な生が待っているかもしれない。つまり人は、いろいろと不満はあったとしても、「このままのわたし」でいることのほうが楽であり、安心なのです。
自分の視界に入っている世界がいかに嫌なものであっても、そこには一つ「知っている」というセーフティがあります。これが本当に力の強いものであって、人が新しい世界に踏み込むのを止めようとするわけです。ここにダメ押しでトラウマなんかをくっつけたりして、なんやかんやと「変われない理由」を構築する。それが人間というものかと思います。
本当は「変わらない理由」なのに。
自分で書いてて辛くなってくるくらい、自分自身に突き刺さります。
必要なのは何かというと勇気。
アドラー心理学とは、勇気の心理学なのです。
結局のところは過去も未来も関係なく、人生とは点の連続であって、そんな中であたかもつながっているかのように過去や未来に思いを向けるのは、「いま、ここ」を真剣に生きていないからだ、と「嫌われる勇気」では説きます。
エネルゲイア的な生
目的地を目指すような生き方ではなく、その過程自体を結果として認めていくような生き方。ダンスを踊るような、旅をするような生き方。それがエネルゲイア的な生。
旅。
つながりましたね。わたしの人生は「エネルゲイア的」であらねば、自分自身に対して「いま、この瞬間を真剣に生きている」とは言えませんから、今のわたしは自分にウソをつきながら生きてるなうってことです。
「人生の意味は、あなたが自分自身に与えるものだ」
「わたし」が変われば「世界」が変わってしまう。世界とは、他の誰かが変えてくれるものではなく、ただ「わたし」によってしか変わりえないということです。
「いま、ここ」から。
わたしがわたしのために、世界を変えるということです。