ふと思ったんですね。
今の自分は金銭的にはかなり貧しくて、まず間違いなく同年代の人より収入も少ないです。
言ってみれば社会的な弱者に当たるやつで、将来への不安もないわけではない。
- 作者: 香山リカ
- 出版社/メーカー: 大和書房
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それでも割と幸福に生きているというか、淡々とはしてるけどそれを楽しんで生きてますよ。
劣等感と優越感は性質としては「他者と比べて自分は〜」というコンテクストから生成される意味で同質なわけで、どこかで「俺は俺ですから……」というネコちゃん的思考にシフト出来ないと死ぬまで息苦しいと思う。
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つーか日本という国に根強く残る「ちゃんと働いてないやつはゴミ」みたいな空気感、いい加減なんとかして欲しいんだけど。
これが未だに多くの人を脅迫していて、生きるのが苦しい人は結構いるような気がする。金銭的な問題よりも精神的な問題としてここを考えたい。
……こういうこと言うと、それこそ一所懸命に仕事に生きている人あたりが「現実から逃げてるだけだろ」とか言ってきそうだけどね。そういう固定観念や上下で見る観点自体がどうなんだって思うわけですよ、僕はね。
昨年末にテレビで観たけど、ダライ・ラマが言っていた「物理的幸福」と「精神的幸福」のお話がある。
これからの日本は経済などに明るくない自分でもなんか危ない気がしていて、そうなると精神的な幸福の方を求めていかないと潰れると思うんですな。
そして物理的幸福ってのは、人と自分とを比べるとキリがなく失われていく。
なんつーか分かりやすい仏教の本もあれば、ニーチェの本もアドラー心理学の本もうじゃうじゃ出てる。
そういう本が流行っていることこそが逆説的に「人と自分を比べてしまう」人たちが如何に多いかという証左でもあるわけですけど、せっかく読んでもなかなか現実世界にはそのまま反映出来ないもので。まだまだ私もそうですが。
ただ読んで「ああ、そうか」じゃなくて、それを自分の人生においてどうアレンジして活用できるかっつーところこそが要点なのではなかろうか、と思うわけです。
それの積み重ねが「人と自分を比べない練習」の一部なんじゃないかという。筋トレとか写経とか、そういう他者を介入させない自分自身と向き合うようなことも生活に組み込んでいきたいっすね。
- 作者: 岸見一郎,古賀史健
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