心の雑草

「げ」と申します。「旅=人生」というライフスタイルをめざして、心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

超大作SF「クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー」

こんばんは、一歩です。暑い……。

今日はつい先ほど読み終わった「クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー」のお話。

いや、今回で通しで読み終わるの4回目なんですけど。5回目かな?とにかくそのくらい何度も読む魅力の溢れた小説です。

主人公のサーフは、止まない雨の降る荒廃した大地「ジャンクヤード」で、仲間たちと終わりのない戦いに明け暮れていた。
ジャンクヤードを制した者は、楽園「ニルヴァーナ」に行くことが出来るからである。
それを目指した組織が、それぞれの縄張りを奪い合う。そのために殺しあう。


突如現れた、黒髪の謎の少女。
ジャンクヤードに生きる人達に芽生えた感情と、「悪魔化する」能力。
世界を管理する「カルマ教会」の思惑。


悪魔化の代償は、身を焦がすほどの飢え。
殺した相手を「喰らう」ことでしか生き延びられない悪魔達の、呪われた戦いが幕を開けるーー。


などとカッコ良くあらすじ書いてみました。
そもそもジャンクヤード人は感情が欠落していて、効率よく戦闘することに思考が特化しています。
そんな時に突如与えられたのは、人外の能力を発揮する悪魔に変身する能力。同時に感情が芽生えるジャンクヤード人。

悪魔化する力と引き換えに、同じジャンクヤード人を喰わないと生きていけなくなった人達。そこに追い討ちをかけるのが「感情」。
同じ人間を「喰らう」ということへの拒絶、嫌悪。だけど本能は強く「喰え」と叫ぶ。

目覚めた感情と不器用に向き合っていく姿が、なんとも突き刺さる。
愛、怒り、哀しみ、喜び、そんなものと初めて触れ合う登場人物達から、それらの感情が尊いものだということを学べます。


全5巻というスーパー長編小説ですが、SF好きにはあっという間でしょう。正直SF好きじゃなくてもぐいぐい世界に引き込む力がある作品だと思います。


そのあまりの世界観の奔流に、半ば流されるように読み進めていく。
急展開に次ぐ急展開で、物語はどんどん大きく、そして加速していく。
そして明かされる世界の真実と、それに立ち向かう主人公と「エンブリオン」メンバー。


もうなんというか、1巻読んだら2巻読みたくなって仕方なくなり、それが3、4、5と続いてしまうような、漫画みたいな勢いで読んでしまう小説。


いやー、こうやって書いてたらまた1巻読みたくなってきちゃった。