心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

豊臣兄弟! 第4回「桶狭間!」感想

さて、あっという間に桶狭間の戦いです。
実際に木下藤吉郎桶狭間の戦いに従軍していたのかには諸説ある……というか、現在の史料の限りだとやや否定的でしょうか。
一方でドラマや映画では、足軽の中の1人として参戦していたように描かれることが多いかなと思います。

ちなみに今年の主人公である木下小一郎。
すっかり「少し出世した兄に呼び出されて、兄の家臣的なポジションで支えた」という話が一般的なように思いますが、実際には小一郎も織田信長の直臣だった説が出てきているみたいでちょっと面白い。
そうなると、出世に応じて秀吉自身の支配領域が拡大した際、信長から寄騎のような形で秀吉の下に派遣された……という形式なのが正確なのかもしれません。もちろんそうだとしたら、兄弟故のチームワークを買ってのことだったと思いますが。

ところで昔から長年大河ドラマを観続けている人だと、96年の大河ドラマ「秀吉」との比較もしながら楽しんでいるのかな。
当時の自分は観ていなかったので、そういう楽しみ方をできる人は羨ましかったりしますね。

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松平元康が大高城に兵糧を運び込んだ……その情報のタイミングで、出陣を決意した織田信長
そしてこの戦いは、小一郎にとっては侍としての道を歩み出す第一歩。藤吉郎にとっては、父親の仇を討つための戦いでもあり……。
今年の桶狭間、色々な思惑が絡み合うドラマティックな戦ですね。

おっ、毛利新介・服部小平太。この2人が義元の首取ったんでしたっけね。
そしてしっかり敦盛シーンも入れて……と。ここまで観てきて思いますが、今年の脚本はむしろ意図的に従来のイメージ通りに各人物を描いている感触があります。多くの人に分かりやすい作風を目指しているのかな?

余談ですが桶狭間、信長が奇跡の勝利みたいに描かれがちですが……信長なりに勝つための選択肢を全て取り、考えに考えた結果が義元の首だったと思うんですね。
しれっと行軍シーンもありましたが、あのように細長くなってしまった状態なら、実際に信長が義元の軍勢全てと直接戦ったわけではないのが分かります。
天候・タイミング・状況。何もかも見た上で仕掛けて勝ったはずなんですよね。最後は運が良かったかもしれませんが、運が良いだけで勝てるわけがないですよね。

一瞬ですが松平元康が爪を噛むシーンも入って……と。しかし本当に、良くも悪くも今までの人物像です。

「どんな手を使っても勝てばいい」
これを自ら言ってしまうの城戸小左衛門。木下兄弟としたら「じゃあ我々があなたを討っても問題ないですね」という言質でもあるのが痛烈ですな。

簗田政綱も登場。
直接今川義元を守っているのは、大軍のうち5000程度。
「義元の首のみを狙う」
この指示も勝利した理由の一つよね。そして降り始める雨に不敵に笑う信長である。

おっ、雨の最中に進軍するんじゃなくて、雨の音に紛れて急接近しておいて止んだところで奇襲のパターン桶狭間ですか。ここは割と新しい桶狭間解釈に合わせた展開を取っているかも。

初めての戦場に怯む小一郎を叱咤し、2人で義元の本陣を目指します。
んで城戸小左衛門、シンプルに強い。

まだ命を取る覚悟ができない小一郎がリアルですね。
すっげえ急展開。
城戸小左衛門の命を取るのはやめた木下兄弟を、直後にその小左衛門が殺そうと槍を投げてくる。
そこを失敗したと思ったら背後から弓を射掛けられ、その城戸小左衛門が命を失う……。
そうしているうちに今川義元の首が討ち取り、信長の勝利で終了です。見ているこっちの方が感情のジェットコースターやこれ。

「天が味方した」と思っている藤吉郎と、全て信長の計略の上で「勝つべくして勝った」と思っている小一郎。
小一郎、ここで本当の意味で織田信長という人間の凄さを理解したんですかね。

木下兄弟、帰宅。
ちょっとヒヤッとしたよね。めちゃくちゃ喜んでいる
直ちゃんを他所に、寧々様のお父さん亡くなってるんじゃねえかと思ってしまったけど杞憂のハッピーエンドで良かったですね。

はい、そして信長が一番評価したのは情報を持ってきた簗田政綱であり、義元の首を取った服部・毛利ペアではない有名な話ですね。
この情報を最重要視する信長の姿勢、これは実に現代的ですよね。

木下小一郎、足軽組頭に大出世。
そのために持ってきた首は、城戸小左衛門の取った首だった。
うーん、藤吉郎も小一郎に感化され、手段を選ぶことはやめました……が、そんな城戸小左衛門が取った首を得た幸運も含めて正式に出世です。正直に首の話をしたのも良かったんですかね。
そして「秀吉」の名前は信長から賜るのか。幸運にあやかっての命名です。

うおっ!
小一郎の雨予報によって勝利を得たことで、信長の近習にスカウトされることに。
これを断り、兄・秀吉と共に仕えることを選択。

ああ……いいですねこの回想。
木下兄弟の仲の良さを見せつけられるところで、信長は弟・小田信行と命を奪い合う関係になった果てに実際に命を奪うことになってしまった過去があるというのがね。

ちゃんと前回の、小一郎が雨を予想した話とか信長の草履を盗みかけた話とかが伏線として回収されていてよかったですね、今回。
一方で戦場のど真ん中で兄弟2人で長々会話していて、その最中全く攻撃されないという分かりやすい違和感あるシーンもあったけどね。



次回「嘘から出た実」。
前田利家登場ですか。どっちかというと秀吉が主役回になる気がしますなあ、利家といえば秀吉の親友ポジションみたいなところあるし。