今回もジェッシイ・ストーンシリーズから。7作目『奪われた純真』です。
8作目、9作目を観た後の7作目になりますね。
そしておそらくYouTubeで無料公開されている中では、今作が観ていない最後の1本ではないかと思います。
雨の中、フードを深く被り走り込むジェッシイという、なんだかオープニングから哀愁漂う始まりの本作。
「“新しい自分”探し中だ」
という一言目がもう渋いんだよな……。すっかりジェッシイ・ストーンのことが好きになってきました。
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あらすじ
職を失い、さらには自分の代わりとなる新署長も訪れてしまった今や元・警察署長のジェッシイ・ストーン。
自分の中の喪失感をどうするべきか、これから自分はどう生きるべきか……そうしたことに答えを見つけられないまま、ただジョギングをして過ごす日々。
新署長バトラーがやってきたパラダイス署でも、これまでジェッシイとチームを組んできたスーツ、ローズの2人も新署長と上手くいかない様子。
そんな折、ジェッシイが更生させた不良少女・シンディが亡くなった。ジェッシイに会いに来る途中、車内で薬物の過剰摂取によって……。
2日前に届いていたシンディからの手紙を読まないでいたことの後悔と、シンディの死に引っかかる点を覚えたジェッシイ。
すでに警察ではない身ながら、ジェッシイは捜査を開始する……。
感想
結局警察官ですらなくなってはいるものの、警察の中にジェッシイを良く知る仲間が何人もおり、民間人にも裏社会に通じる人にも顔が効くので全く縛りがなく捜査を進めるいつものジェッシイ。
事件そのものというより、自分との連絡を取らなくなってから亡くなるまでのシンディの足取りを追う中で、シンディが巻き込まれていた事態の真相に近づいていくような構造です。
アルコール中毒だったシンディが、薬物中毒の状態で亡くなった。
シンディの入ったアルコール中毒からのリハビリ施設・トランキリティの暗部や、今回のタイトルである「奪われた純真」の意味も分かってきたりして……と、ストーリーは素直に分かりやすい流れで進んでいきますね。
本作はどちらかというより、各登場人物のキャラクターが際立つ作品だったように思います。
ジェッシイは相変わらず署長と呼ばれたりするのを嫌うので、会う人会う人にいちいち「ジェッシイだ」とジェッシイと呼ぶことを要求したり。
裏社会の大物っぽいジノ・フィッシュがなんだかんだでジェッシイに全面協力をするツンデレキャラみたいになっていてほっこりしたりとか。
あとやたらモテモテのジェッシイ、今回も色々な女性から好意を向けられていたりとか。
あとは一瞬今回の事件に関与してるのかな?と思わせてくる若き新署長バトラーですが、最終的にただただシンプルに嫌なやつで終わってるのも逆にいい味出してましたね。
先に8作目を観ていたのでこの辺はちょっと面白く観れました。8作目の開幕で乗っていた車が爆破されて亡くなるバトラー。作中では「バトラーのことを嫌っていましたよね」とちょいちょい言われていたジェッシイですが、今回の話を観てから8作目を観ていたら「そりゃ大っ嫌いやろこんなやつ」となる人間性でしたね。
ひとまずこれで、自分が今観ることのできるジェッシイ・ストーンシリーズは完結でしょうか。
3作とも面白い作品でした。やはり主人公のジェッシイ・ストーンの朴訥ながらユーモアもあり、別れた妻への未練が捨てられなかったり軽いアルコール依存症だったり、精神科にも文句垂れながら通ったりする人間臭さが最大の魅力かなあと思います。機会があったら他の過去作も観てみたいですね。
ということで、最後にシリーズ恒例っぽい名言を一つ。
納得がいかないなら、前提を疑え
警察官としての捜査だけでなく、人生において立ち止まってしまうような場面でも使えそうな思考ですね。
……思い返すと、自分の場合事前にやってるかも……。
